バリアフリー上映とは。 | 映画「ふみ子の海」(原作/市川信夫・監督/近藤明男・主演/鈴木理子)応援ブログ

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上映情報は別ページ

右矢印「カムイ外伝」「ふみ子の海」2009年10月バリアフリー&日本語字幕上映会他情報


<バリアフリー上映について>

バリアフリー上映【バリアフリーじょうえい】の意味 国語辞典 - goo辞書

障害者と健常者が,同じ映画を楽しめる上映方法の総称。視覚障害者のためにヘッド-ホンで補足説明を流したり,聴覚障害者のために字幕を用意することなど。


①主に聴覚障害者の為に、映像作品の音声部分を字幕で提供する

②主に視覚障害者の為に、映像作品の映像部分を音声ガイド(副音声)で提供する

(FM電波を飛ばして、それをラジオなどの受信機からイアホンで聴く方式が主流)


今は①②両方そろったものを『バリアフリー』と呼ぶのが正確なようです。


右矢印技術的には難しくないが、画面に字幕をつけるので、要らない人には目障りになる可能性も。

右矢印映像を音声に”大変換する”わけだから、技術的にも芸術的にもコスト的にも非常に難しそう。


いくつかの問題を解決する手段となると今は『DVD等デジタルコンテンツとして提供』となるのでしょうか。

(「武士の一分」DVDは副音声字幕5.1chサラウンド全てそなえて発売してるらしい)

ただ一方今、映画館は3D作品上映にむけてスクリーンの張り替えがブームとか。

3Dメガネをかけて映画館で映画を見るんであれば、それちょっとかったるそうだけど、

問題解決手段の一つになる可能性も。…ないか(^m^)


<関連リンク>

バリアフリー映画観賞推進団体シティ・ライツ(東京)公式

バリアフリー上映/シネマ・ジャック&ベティ

ジャック&ベティでは、バリアフリー化の一環として、目の不自由な方でも映画をお楽みいただける音声ガイド付き上映に力を入れています

おくりびと バリアフリー版


<参考サイト>

中日新聞:視覚障害者も音声ガイドで臨場感 20日に浜松市中区の映画館で上映会:静岡(CHUNICHI Web)
 全国ロードショーの中で障害者に特別に配慮することは、配給会社の了解を得られないケースが大半。「作品を解釈して説明する音声ガイドでは、意図が変えられてしまう」と、ガイドを付けること自体に、監督側からNGを出されることもままある。

映画『武士の一分』バリアフリー上映決定のお知らせ/日本初の「音声ガイド」フィルム焼付け&日本語字幕付

 松竹株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:迫本 淳一)と住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:岡 素之)は、現在大ヒット公開中の映画『武士の一分』において、バリアフリー上映を行うことを決定しました。また、今回の上映では、日本で初めて、フィルムそのものに「音声ガイド」(注)を焼き付ける手法を導入します。

「映画のバリアフリー化に向けて―音声ガイドの未来と可能性」体験上映 - 映画『武士の一分(いちぶん)』公式ブログ


<映画「ふみ子の海」バリアフリー上映関連>

バリアフリー上映という意味も知らなくて興味もさほどなかったボクのかすかな記憶と

この博物館の迷路のようなブログに残っている情報をもとに書くと

この映画をバリアフリー的に公開を行った映画館は以下ぐらいだったかと…

●東京シネスイッチ (副音声付)

映画「ふみ子の海」 視覚障害者に感動を 副音声付き上映 (1/3ページ) - MSN産経ニュース

映画『ふみ子の海』が音声ガイド付きで上映/東京ヘレン・ケラー協会|情報アラカルト

株式会社パンドラが、新作映画「ふみ子の海」を、バリアフリーで上映/JBSニュース

映画「ふみ子の海」 - ギャラリー imozuru - Yahoo!ブログ

●宮城桜井薬局セントラルホール (副音声、日本語字幕付)

●新潟シネ・ウインド (副音声、日本語字幕付)

●石川シネモンド (副音声付)

雪下駄のまちから: 明日はバリアフリー上映です。


東北4県ではホール公民館中心の自主上映会のうち、かなりの場所で完全バリアフリー上映を実施。

【東北】副音声日本語字幕付上映情報

12/4「ふみ子の海」岩手県盛岡市オープニング上映会舞台あいさつ

【福島県】本日2月7日(木)いわき市文化センター※副音声日本語字幕付上映会他


「よく東北の田舎の公民館にバリアフリー機材用意したよなぁー」と

配給担当シネマとうほくには感心しますが

シネマとうほく公式 「ハイ・サービス日本300選」 受賞

シネマとうほく公式 第26回 日本映画復興奨励賞受賞のお知らせ


「なんでこんな人も歩いてない様な地方に、見たこともない立派でデカイ公共の建物が建ってるの!?」と

修学旅行で東北の政治力の巨大さを目のあたりにした記憶も同時に思い出され

”公民館”という名前だからって、小さいとは限らないですよね (゜-゜*)(。。*)ウンウン


同様に、北海道自主上映会でも積極的にバリアフリー上映を実施

ほか各地方独自の完全自主上映会でも映画の題材からかバリアフリー的上映がありました。


●石川映画「ふみ子の海」小松市上映100人委員会 (副音声、日本語字幕付)
雪下駄のまちから: 出会い・笑顔・涙・ありがとう「ふみ子の海」小松市上映会!

【京都府】ハートピア京都/映画『ふみ子の海』バリアフリー有料試写会

映画「ふみ子の海」上映追加 18日に鹿沼市民文化センター |下野新聞「SOON」

(副音声、日本語字幕付)

etc


※※※

びわこアメニティーバリアフリー映画祭2010 - akikoの「活動」徒然記 NEW
ここでの【びわこアメニティーバリアフリー映画祭】も3年目となりました。
今年の上映作品は『ぐるりのこと。』『ゆずり葉』『おくりびと』『ニセ札』『耳をすませば』の五作品。もちろんすべて日本語字幕&副音声入りの上映です。
『ゆずり葉』以外の作品の副音声ナレーションを私が担当させていただいています。

5日の夜は『ゆずり葉』の早瀬憲太郎監督もいらっしゃってミニトーク。早瀬監督自身ろう者で、この作品は半分以上の役者、スタッフがろう者なのですが、面白いことに副音声の台本も監督が自らお書きになったのだそうです。そして、手話でやりとりしているろうの登場人物たちの吹き替えは、あえて盲者、視覚障害者にお願いしたとのこと。収録は通訳を介してのやりとりで、かなり激しい意見対立もあり、文化の違いを感じ相互理解を得るとてもよい機会になったそうです。映画製作、観るということを通じての交流に非常に面白さを感じました。

6日は2回シアタートークが行われ、昼は『ぐるりのこと。』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した木村多江さんがゲストにいらして下さいました。うつになっていく女性を演じるということは、撮影期間中、自分自身がどんどんうつになっていくということ。主人公翔子は橋口監督自身でもあり、木村多江さんでもあります。精神的に追い詰められたいへんだった撮影現場のお話に多くの方が耳を傾けました。
その後のシンポジウムは『映画を見るということ』視覚障害と聴覚障害の情報保障研究員によって、最先端の技術も含め、今後のバリアフリー映画の可能性と方向性が模索されました。