現在、2歳の息子、甘えんぼ将軍。
2歳6ヶ月で、自閉症スペクトラムの診断を受けました。2歳1ヶ月から、療育に通っています。
甘えんぼ将軍は、1歳半を過ぎて2週間頃に、1歳半検診を受けました。
前回の続き。
通常の検診後のことです。
公認心理士さんとの面談
1歳半検診が一通り終わったあと、
「時間があれば、言葉の先生とお話できますが、お話してみませんか?」
と言われました。
他の親子がどんどん帰宅していくなか、私と甘えんぼ将軍は、残って順番を待ちました。
甘えんぼ将軍は、面談室の前にある扉のストッパーが気になり、ソファから降りて、ストッパーを触りに行きました。
面談室以外の部屋の前にも、それぞれドアストッパーがあることに気づくと、彼はそれを見て周り始めました。
少しすると、もう1組の親子も、順番待ちにやってきました。
そして、その子も、甘えんぼ将軍と同じように、ドアストッパーを触り始めました。
そのうち、2人は、同じドアストッパーの前に来て、一緒にドアストッパーを見たり触ったり楽しそうにしていました(笑)
その子のお母さんと私は、目を合わせて、「一体、これの何がそんなに2人を魅了するんでしょうね」と笑いあいました。
さて、本題の認定心理士さんとの面談です。
「お話の先生」=公認心理士さん でした。
先に言ってしまうと、私は、この認定心理士さんの対応は…
悪意ではないことは分かっていますが、
悲しかったし、悔しかったです…
ほ乳瓶の使用について
公認心理士さん
なぜ、ほ乳瓶をつかっているんですか?
何をほ乳瓶で飲むんですか?
私
ほ乳瓶で、1日1~2回ミルク(フォローアップミルク)を飲ませています。
ストローマグも使えますが、なぜかストローマグにミルクだと、半分くらい飲むと、飲むことをやめてしまいます。もったいないと思って、残りをほ乳瓶に移すと、全部飲みます。結局、ほ乳瓶に移すことが続いたので、最初からほ乳瓶で飲ませてます(2つ洗うのが面倒だし)。
公認心理士さん
ほ乳瓶じゃないと飲まないって、かなりのこだわりですよ。それはこだわりですよ、大変なお子さんを育てていて、すごいです。
そもそも、まだフォローアップミルクを飲ませる必要ありますか?
身長と体重は平均あるし、別に飲ませなくて良いんじゃないですか。
私
ミルクが大好きで、本人が飲みたそうにするので、飲ませています。
もうそろそろミルクって止めた方が良いのかな、と思って2ヶ月前に小児科の先生に聞いたら、無理にはやめなくても良い、栄養も水分もとれるから、と言われたので。
だから、飲みたいなら、いいかなって。
公認心理士さん
ミルクを飲みたいって言うんですか?
私
言葉は言えないので、それは言いません。
最近は、お風呂上がりにミルクを飲むことになっていて、本人はそのつもりで待っています。
公認心理士さん
あー!癇癪が酷いんでしょう。毎日のことだから、癇癪がひどい子は、本当に大変でしょう。
わりとすぐに癇癪起すんでしょう。
私
いえ、癇癪はないです。
公認心理士さん
じゃあ、なんでミルクってわかるんですか?
私
激しめの指しゃぶりをしながら、私を見つめるのが、ミルクの要求なんです。
私がスキンケアして、ドライヤーする間、ずっとその状態で待っています。私がミルクを作りにキッチンに行くと、喜んでついてきます。
ミルクって面倒だから、お茶や牛乳にしてみたこともあるけど、それは飲まずに、また激しめ指しゃぶりで見つめてくるんです。ミルクにすると、ニコニコ笑って飲みます。
公認心理士さん
癇癪もないのにミルクあげる必要ありますか?
私
フォローアップミルクって、癇癪がでるから飲ませるものなんですか?
さっきも言いましたけど、私は、栄養もあるし、子供が飲みたいなら飲ませて良いかなと思っていたから飲ませていたんです。
公認心理士さん
牛乳やお茶もほ乳瓶ですか?
私
いえ、ストローマグです。
ミルクだよと言って牛乳をあげるけど、1口飲んで、それ以上は飲まないです。そのあとは、ミルクを欲しい時の指しゃぶりが始まるので、ミルクを作ってあげます。
私的に、ミルクを作るより、牛乳の方が楽だから、牛乳を飲むならその方が良いな思って、時々、牛乳をあげてみるけど、ダメです。牛乳は飲みません。
公認心理士さん
ミルクと牛乳の味の違いがわかるってことですか?普通、ミルクと牛乳の違いなんて、わからないですよ。
本当にこだわりが強いですね。難しい子ですね。
私
こだわってるとは思ってないです。
私もミルクを舐めてみたことありますけど、普通に、牛乳とは違うって思いましたし…
公認心理士さん
いや、まだ1歳ですよ。それでミルクと牛乳の違いなんて、普通はわからないですよ。
この子は、強いこだわりがある大変な子ですよ。
ほ乳瓶に牛乳を入れても飲まないんですか?
私
ほ乳瓶に牛乳を入れて飲ませようとしたことがないから、それはわかりません。
公認心理士さん
こだわりが強い子だから、大変ですよね。
味に敏感だから、これまでも大変だったでしょう。ミルクのメーカーを変えたら飲まないとかあったでしょ?
私
粉ミルクの頃に、何度かメーカー変えても大丈夫だっし、出かける時の液体ミルクは、普段と違うメーカーだったけど、飲んでいました。
粉ミルクからフォローアップミルクに変えた時も、普通に飲みました。
私は、味にこだわってるとは思ってなかったです。
公認心理士さん
牛乳とミルクの違いがわかるなんて、普通はないですよ。この子は、育児の上級編の子です。毎日、大変だと思います。
でも、ほ乳瓶では、口の周りの筋肉が発達しません。
ほ乳瓶は、できるだけ早めにやめて、コップで飲むようにさせてください。
こだわりの強い子なので、かなり難しいかもしれませんが…
ミルクを飲ませるのも、ほ乳瓶はやめるように頑張ってみてください。
私
ストローでも良いですか?
公認心理士さん
いえ、ストローより、コップで飲むようにさせてください。ストローとコップでも、口周りの筋肉の発達が違います。
こういうお話があり、ほ乳瓶はやめることにしました。
帰宅後、こっそり、ほ乳瓶を隠しました。
そして、検診後のその日の夜から、ミルクはストローマグに入れるようにしました。
(この頃は、まだコップ飲みできなかったので。)
最初の日は、ほ乳瓶を探しているようでした。
だから、私は、甘えんぼ将軍を抱っこして、いつも、ほ乳瓶を置いていた場所やキッチンの上を見せて、「ほ乳瓶、なくなっちゃったんだよ。」と説明しました。
どこまで理解しているかわかりませんが、ミルクはストローマグで飲みました。
いつもどおり、200ml作っていましたが、120mlしか飲みませんでした。
翌日の夜も、ミルクを欲しがったので、ストローマグで200ml作って渡すと、やっぱり120mlしか飲みませんでした。(ほ乳瓶だと200mlちゃんと飲んでいたのに。)
そして、3日目もミルクを欲しがるので、同様にしましたが、全く飲みませんでした。
4日目になると、ミルクを欲しがることもありませんでした。
以降、甘えんぼ将軍がミルクを要求することはなく、私がミルクをストローマグであげてみても(ミルクの粉が余っていたので何度かあげましたが)、全く飲みませんでした。
甘えんぼ将軍は、このまま卒乳しました。
すきな遊びについて
1歳半検診の話に戻ります。
公認心理士さんと私が話している間、甘えんぼ将軍は、ちゃんと私の隣の椅子に座っていることができていました。
テーブルの上におもちゃがありました。
救急車
小さなバナナ(柔らかい素材)
積み木が3つ。
甘えんぼ将軍は、最初に、バナナを触っていましたが、しばらくすると、救急車を手に取りました。
すると、公認心理士さんが
あー!やっぱり車が好きなんでしょう?くるくる回したりするでしょう?
私
???(くるくるってなんだろう???)
いえ、車にはそれほど興味はないと思います。
家にもミニカーがありますが、たまに、ソファの上や本棚を走らせているくらいで…。
たぶん、今このおもちゃを手にしたのは、プラスチック製のものを噛むことが好きなので、これを選んだだけだとおもいます。
さっき仰っていた、車をくるくる回すってなんですか???
公認心理士さん
車のタイヤをくるくる回して遊びませんか?
私
あー。タイヤを回すこともあるといえば、ありますけど、あんまりしないです。
公認心理士さん
くるくる回るものが好きだったりしませんか?
私
うーん…。そういえば、支援センターに遊びに行った時に、壁に、風車のようなくるくる回るおもちゃがあって、他の子が遊んでいるのを見て、甘えんぼ将軍もそれを回して遊んではいましたけど、すぐ飽きてました。
公認心理士さん
では、どんな遊びが好きですか?
私
ディズニーの英語の教材(ディズニーワールドオブイングリッシュ)を購入していて、その教材の絵本が好きです。絵本にタッチペンがついていて、ページをタッチすると、お話を読んでくれたり、音楽や動物の鳴き声とか色んな音声が流れてくるので、とにかくそれで遊んでいます。
あとは、コップ重ねのおもちゃも好きです。重ねることはできないけど、大きいコップの中に小さいカップを入れていっています。
それと、スマホの形をしたおもちゃで、ボタンを押すと、音や音楽が流れるものも好きです。
それから、ハリネズミを模したおもちゃで、細長いペグを穴に挿して遊ぶものがあって、それも好きです。
公認心理士さん
なるほど…。
甘えんぼ将軍の好きな遊びについては、特に何も言われず、この話もこれで終わりました。
ちなみに、面談中、救急車のおもちゃを噛んだり舐めたりしていたので、救急車の窓とサイレン部分のシールが剥がれてしまいました…
(ごめんなさい。)
面談は、だいたいこの2つの話で終わりました。
最後に、公認心理士さんは、私に対して、
「こんな大変な子を毎日見ていて、本当にすごいです。尊敬します。」
「育児の上級編の子ですから、お母さんも無理はしないようにしてください。」
とまで言ってくれました。
おそらく、公認心理士さんは、私に寄り添う対応をしてくれたんだと思います。
でも、やっぱり、私にとっては可愛い甘えんぼ将軍のことを「大変な子」「育児の上級編の子」等と言われたことは悲しかった。
だって、私は、甘えんぼ将軍のお世話を辛いとは思っていないから。
もちろん、育児だから、大変なことはあるけど、それよりも、楽しくて幸せなことの方が多いんだから。