初めて勤めたリラクゼーションサロンは
都内に多数の店舗がありました。
20年以上前のことです。
当時の私は
腕力が非常に弱く
指の痛みも耐え難く
良い施術が出来ませんでした
凄い力が必要
というわけではないんですが
何にしろ
自分の体重を支えられる程度の力は
必要になります。
当時は
それすら覚束ない
小枝みたいな腕だったのです。
そのため
お客様方の反応も芳しくなく
セラピストからの期待も薄く
自信は全くなく
非常にネガティブになっており
それが雰囲気、言動にも現れて
それでは更に
お客様方の反応も悪くなって当然だと
今では分かりますが
個人の気分の影響力
というものについて
当時の私は
まだ全く分かっていませんでした。
そのお店では
セラピストが他店舗に出張することが
よくありました。
その出張は「ヘルプ」と呼ばれていました。
私はとりわけヘルプが多かったのです。
自分の店舗は一体何処なのか
分からなくなるほど
あらゆる店舗を回されていました
気分転換になって
楽しくもあったのですが
「私は自分の店舗で必要とされていないんだろう」
「お荷物を順番に引き受けてくれているのだろう」
と察せられて
辛い気持ちもありました
そんなある時
新宿の本店にて
空き時間の研修で
私の施術をその店長に受けてもらうと
ひとこと
「気持ちいいよ」
と、言われたのです。
特にアドバイスも何もなかったと思います。
それだけで研修は
あっさりと終わりました。
研修で
無条件に「気持ちいい」と言われたのは
多分それが初めてでした。
するとその日は
その後担当したお客様方の反応が
ずっと良かったのです
私自身も
お客様方の良い反応を
素直に受け取ることが出来ました。
今では
それは自然なことだと分かりますが
当時の私にとっては
何がなんだか分からない
不思議な体験でした。
私は、本店と相性が良いのかな～？
と思ってました。
(多分そういうことじゃない(笑))
その魔法の言葉の効力は
すぐに切れてしまいましたが
１つのヒントとして
記憶の片隅に残りました
その店長は
若くて小柄で
顔立ちの整った
坊主頭の男性でした。
私の問題点の大きな部分は何か
最小限で効果的な指導は何か
瞬時に分かったのかな？
色々と
彼は只者ではない…
いつ思い出しても
そんな気がします
今日の私の芳香浴は
【ベルガモット(Citrus bergamia)・ローズウッド(Aniba rosaeodora)】
でした
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