古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン) | アマデウスが風の街より南風に載せて情報発信♪

古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)

古筝協奏曲「臨安遺恨」
南宋時代に活躍した英雄「岳飛」は、策謀により臨安(杭州)で処刑されました。
彼は死を目前にして、戦場を駆け巡った日々、母や妻子の事を思い起こし、
無念のまま処刑されてしまったのです。その岳飛を題材に何占豪が作曲しました。
何占豪(か せんごう、He Zhanhao)1933年8月29日生まれ、現在も作曲家として活躍中。
そう言えば日本にもこのような無念・空しさを感じるピアノ協奏曲がありました。
千住 明がTVドラマ「砂の器」のために作曲したヘッドフォン ピアノ協奏曲「宿命」です。

協奏曲
ついにここまできた古筝の表現力
進化を続け、オーケストラを従えた古筝は、
これまでの枠に収まりきれない、絶大なる表現力を手に入れた。
クラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つ古筝
古筝協奏曲、これこそが古筝の、完成された最後のスタイルなのか?
古筝がクラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つたびに、
素朴な古筝本来の音色が、指の間をすり抜け、遠くへ流れて行く。
古筝協奏曲「臨安遺恨」は、そんな古筝のあるべき姿を問い掛けてくる。
伝統から革新への流れは激しさを増すばかり、もはや誰も止める事は出来ない。
行き着く所まで行かないかぎり・・・。。。

超絶技巧と音色
人は一つの楽器の虜になると、必ず何人かが通る道がある。
それは超絶技巧と言う名の道、そして何人かはそこに留まる。
けれど何人かは、超絶技巧そのものにむなしさを感じ始め、
やがて自分が求める音色を持つ奏者を探し始めるのです。
これは聴き手の性、それとも宿命なのでしょうか?
今まで何人の人がこの道を通ったことでしょう。
これからも、何人の人がこの道を通ることでしょう。
歴史は繰り返すと言うけれど、
フォルテピアノが進化して今のピアノがあるように、
古筝(Guzheng)も完成された姿に近づきつつあるのでしょうか?

古筝爪が割れそうなくらい弦を激しくつまびくさまは、正しく中国琵琶の演奏技法

では、古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)をお届けします。
ピアノの演奏も荒く、古筝とのアンサンブルも今一問題ありですが、
そこは協奏曲という点を考慮した上で、古筝に集中してお聴き下さい。

古筝演奏:袁莎

Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part1)


Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part2)




こちらはフルオーケストラバージョン、古筝の演奏に難あり・・・かな?
ヘッドフォン 古箏臨安遺恨guzheng 丁怡文Nicole Ding