2023年12月10日NHKBSで、2023年8月10日モーツァルテウム大ホールで収録された「ザルツブルク音楽祭2023 ルノー・カプソン アレクサンドル・カントロフ デュオ・リサイタル」が放送されました。ブラームスのヴァイオリン・ソナタの全曲演奏。期待通りの名演でした。

【曲目】 ブラームス(Brahms)

1.ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調作品78 「雨の歌」

  Violin Sonata No. 1 in G major, Op. 78, "Regensonate"

2.ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調作品100

  Violin Sonata No. 2 in A major, Op. 100 ("Thun" or "Meistersinger")

3.ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調作品108

  Violin Sonata No. 3 in D minor, Op. 108

アンコール(Encore)ブラームス(Brahms)

「F.A.E.ソナタ」から第3楽章スケルツォ ハ短調

3rd Movement ‘Scherzo’ in C minor from The F-A-E Sonata

*F.A.E. stands for "Frei aber einsam" ("free but lonely")

演奏:

ルノー・カプソン Renaud Capuçon (Vn)

アレクサンドル・カントロフ Alexandre Kantorow (Pf)

 

ブラームスのヴァイオリン・ソナタと言えば、オイストラフ/リヒテル、シェリング/ルービンシュタイン、イブラギモヴァ/ティベルギアンなど数々の名盤がありますが、カプソン/カントロフの演奏は秀逸です。録音も素晴らしい。全曲演奏のうえ、アンコールまで付いて大満足です。NHKには感謝です。ブルーレイディスクに永久保存する価値があります。

ヴァイオリンのルノー・カプソンの高・中音域は繊細で情感豊かです。甘美ですがねちっこい音ではありません。低音域もふくよかで透明感のある音色です。ブラームスのヴァイオリン・ソナタはヴァイオリンとピアノが対等です。ピアノパートは極めて充実しています。Sonata for Piano and Violinといっても良いくらいです。しかし、カントロフはしゃしゃり出ることなく、ヴァイオリンを包み込むようにオブリガード(カウンターメロディー)を奏でます。ヴァイオリンとピアノが交わし合うハーモニーの美しさ。幅広く深みのあるダイナミックレンジ。これぞ正真正銘のブラームス・ヴァイオリン・ソナタだと思わせる堂々たる演奏でした。

画像は2枚ともoe1.orf.atから借用しました。

 

 

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