フィンランド発のスタートアップ「Solar Foods」が最近注目を集めています。

 

 

 

このブログでも代替たんぱく質をいくつか取り上げてきましたが

今回のスタートアップが展開しているのは

なんと「水と電気」でつくる代替タンパク質です!

 

プラントベースや細胞培養、昆虫食・・・・と来て

ついに「水」から代替タンパク質を生み出す挑戦が始まっています。

 

しかも、2021年度中には販売もスタートする予定をしており

「未来の食」ではなく、今すぐに実現する現実味を帯びた挑戦が加速しています。

 

では、どうやって空気から食べ物をつくるのか・・・?

 

その答えは「微生物」が握っています。

 

その大まかな工程は

①水を電気分解し、水素を発生させます

②発生した水素や二酸化炭素に、カリウムやナトリウムなどの栄養素を加えます

③②を特定の微生物に与えてやると、微生物がたんぱく質を生成してくれ

④最後に③で出来た素材に熱処理を加えると食用可能な代替タンパク質が出来上がる

といった流れです。

 

もちろん、使用する電気は再生可能エネルギーを使用し

生産を行っています。

 

生成された代替タンパク質100gで成人の1日分の必要たんぱく質を賄えるということで

ハンバーガーのパティやパンの生地への練りこみ・ヨーグルトなどと混ぜて食べるなど

様々な利用用途が考えられています。

 

一番のネックは、その価格でしょう。

2021年度中に販売予定と発表がなされていますが

まだ明確な販売価格帯などは示されておらず、

どこまで浸透していくかは未知数ですね。

 

また、もう一つの懸念点は、水何リットルを使用して100gの代替タンパク質を生成できるか、

この点も大きな問題でしょう。

 

既存の代替肉の代表格である大豆ベースの代替肉の場合

既存の畜産業の使用する水の量の99%もの削減を可能にしており

しかも、商品としての量産体制も整いつつあるため、最も注目されていると言えます。

 

全世界で水質資源の枯渇が危惧される中

この辺りの数値もしっかり明示し、持続可能性が高い事業であることも

今後示していく事が必要になるでしょう。

 

とは言え、水(水素・二酸化炭素)と電気で代替たんぱく質を作れるというのは

宇宙産業にとっては、非常に魅力的なテクノロジーといえます。

 

イーロン・マスクやジェフベゾスなどの有名起業家が挙って宇宙へ投資していますが

彼らが宇宙船を飛ばすのと同時に大きなチャレンジに上げているのが「食」の問題です。

限られたスペースしかない宇宙船で、持って行ける荷物が限られている中

長期滞在や「移住」まで見据えると、現地調達できる技術はマストになってきます。

 

そういった意味では、「水素・二酸化炭素と電気+微生物」という組み合わせは

人類が宇宙を開拓していく上では、非常に大きな助けになる可能性があります。

 

色々な代替たんぱく質の現状を見てきましたが

100年単位でみると、今回の技術は大きな可能性を感じますね。