神仏や真理などにまったく興味のない一般の人でも、幽霊とか、心霊現象、パワースポット、運気をよくする方法、といったようなスピリチュアルなものには興味関心があるという人は多いですね。
また、霊が見えるとか、高次の存在と交信ができるといった霊能者やチャネラーを偉いお坊さんか神の使いであるかのようにありがたがる人もたくさんいます。
まあ金儲けをするなら、そのような話をつぎつぎととりあげて商売につなげるのがいいのでしょうが、わたしはこれまでそのような心霊に関する話は、ほとんどしてきませんでした。
なぜならば、そのような現世レベルの情報は『株で儲ける技術』だとか、『商売を成功させる方法』、『理想の相手を見つける恋愛術』みたいなあやしい情報商材とたいして変わらないからです。
それらはたとえ本物だったとしても、真の幸せをつかむ方法、つまり真理でもありません。
また、霊能者やチャネラーをありがたがるのも、アイドルタレントやスポーツ選手にキャーキャー言っているのとおなじ心理状態でしかありません。
そう言えば、話はちょっとそれますが、某ダンス系男性アイドルグループが【自分の名前を呼んでもらって一緒に写真を撮る権利が当たる】みたいな付加価値をつけて、まったくおなじ写真集を何冊も買わせているという話をつい最近聞きました。
この商法の元祖はA〇Bなのでしょうが、いまでもこんな商売をやっているんですね。
わたしからすると、解散命令を受けたどっかの宗教団体と変わらないなように思えますが、【アイドル】というのはもともと宗教の偶像という意味なので、それも当たりまえなのかと妙なところで納得してしまいました。
まあいずれにしても、それで本人が幸せならばいいでしょう。
とにかくわたしは、『真理をつたえなさい』という天命を受けているだけなので、それに必要なことだけにしぼって発信してきましたし、これからもそうするつもりです。
それからもうひとつ、わたしが心霊や運気など一般受けするスピリチュアルな話題を避けてきた理由があります。
それは、そのような現象には未浄化の低級霊や悪霊がかかわってくるからです。
まえにも書いたと思いますが、霊を見たりするにはそれらの霊と波長を合わせなければならないので、必然的に自分の心身をそのような低いレベルにもっていかなければなりません。
前回のブログ【悟りを開いたらどうなるのか】では、悟りを開いたという状態を登山に例えましたが、低級霊に波長を合わせるというのは、逆に悪臭ただようヘドロのなかを地底にもぐるようなものになるので、けっして気持ちのいいものではありません。
そして、いったんそのような状態に自分の心身をもってくるとおなじレベルの低級霊や未浄化の霊、悪霊がいっきに寄ってきて、場合によっては心身が占領されてしまうこともあります。
もちろん、それらの霊は神仏とはほど遠い低次元のエネルギーになるので、ひんぱんにそれらとまじわっていると、身体が弱ったり、精神的におかしくなってしまったり、突然の不幸や災難にみまわれてしまったりすることもあります。
だから、ほんものの霊能者やチャネラーには心身ともに不健康な人が多く、それらをかたるニセモノほどいたって健康だったりするのです。
というわけで、わたし自身は除霊や浄霊などでどうしても必要なときにだけ霊視するぐらいで、それ以外は悪霊や低級霊にはかかわらないようにしていますし、そのような話題も基本的にはとりあげない方向でこのブログも書いています。
ただ、悪霊や低級霊などが厳然として存在し、人間界に様々な影響をあたえているというのもまた事実なので、真理をつたえるうえで避けられない場合はそれらについてもちゃんと語っていこうと思います。
というわけで、今回はあまり口にもしたくない話題ですが、悪魔(悪霊)についてお話ししていきます。
悪魔はつねに獲物を探している
輸血拒否と信者の熱心な布教活動で有名な【○○〇の証人】
駅前などで冊子をかざして立っていたりするので、知らない人は少ないでしょう。
この○○○の証人、キリスト教の主流派と言えるカトリック系、プロテスタント系の両団体からは、異端視どころか、おなじキリスト教とは認めたくないというほど毛嫌いされています。
教えを守らせるためといって子供をムチで打ったり、輸血をかたくなに拒んだりという、極端に社会常識からはずれたところがあるので、そんなところがきらわれる主な理由でしょう。
ただ主流派のキリスト教を信仰している人たちの深層心理から考えてみると、本当にきらう理由はもっと別のところにあるのではないかと思っています。
それは、【彼らが神の掟をまもることのみに人生をささげている】というところです。
イエス・キリストの教えは端的に言えば、
【この世のものに価値を置くな。神の義だけをもとめなさい】
というものです。
にもかかわらず、大多数のキリスト教教会では、
『この世の生活も大事ですよ』とか
『神はあなたの(この世での)望みがかなうように助けてくれますよ』
みたいな、ご利益宗教にすらなっていたりします。
もちろん、それらが信者獲得のためや自分たちが欲望追求最優先の生活をしたいがためにイエスの教えをゆがめて作りだされた教義であることを知っているので、本心ではただしい信仰をしたいと考えているまじめな人ほど、そんな教義に引け目や恥を感じていることでしょう。
そんなところに、おなじキリスト教の名のもとに、人生を神と布教のみにささげている〇〇〇の証人のような人たちの活動をみせつけられるわけですから、やはり目障りですよね。
『信仰に人生をささげられないふがいない自分』
『神よりも自分の欲望を優先させてしまう情けない自分』
ふだん意識の底におしこめてフタをしている思いをムリヤリ引きずり出されてしまうわけですから、おなじ信仰をもつ仲間などとはけっして認めたくないことでしょう。
まあ、わたしからすればどっちもどっちという感じですが、ただそれでもわたしはほんの少しだけ、主流派の団体よりも【〇〇〇の証人】のほうが真理に近いところにいると考えています。
もちろん教義全体には首をかしげすぎて、それこそムチ打ちになりそうなほどなのですが、教義の重要な部分で、大多数のキリスト教系団体と正反対の主張でありながら、真理に合致しているところがあるのです。
それは、
【この世はサタン(悪魔)が支配している】
というものです。
これは、聖書の中のつぎの個所を根拠としています。
【次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華とを見せて言った。
「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」
するとイエスは彼に言われた。
「サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」】 マタイ 4
つまり、この世はサタンが支配しているから、イエスが自分にひれ伏して拝むなら、この世の支配権を与えようと言っているということです。
そして、イエスが拒否したため引き続きこの世はサタンが支配しているという理屈ですね。
この話の真偽はともかくとして、この世はサタンに支配されているというのは、まったくの事実なのです。
他のキリスト教系団体の大半は、【この世は神が支配している】と考えているので、そこが正反対なのですね。
わたしのブログを通して読んでくださっている方は
『いや、ちょっと待って。あんた、この世界はすべて神がコントロール、支配していると言ってたじゃないの』
と思われたかもしれませんね。
これが言葉の難しいところですが、例えで説明すれば、カンタンに理解していただけることと思います。
いま、この日本を支配しているのは司法、行政、立法という掟であり、それらを行使し国民に守らせるのが公務員の方々ですね。
しかし、日本に雨を降らせたり、地震を起こしたり、動植物の生命を生み、育んだりするといったように、根本的な部分を支配しているのは大自然であり、宇宙であり、神なのです。
このようにおなじものに対する支配でも、ごく表面的な支配とより深いおおもとの支配とがあるのです。
ですからサタンによって支配されている世界というのは、宇宙全体のおおもとの話ではなく、現世の人間生活の部分の話になります。
悪魔の掟を頂点として、それを実行する公務員的な悪魔(悪霊)がそこかしこでわたしたちを監視し、すきあらば襲ってやろうとねらっているということです。
現実の人間世界でも、悪徳政治家や悪徳経営者、ヤクザ者、犯罪者、迷惑人間、いじめっ子、マウンティング大好き人間など、人を支配したり傷つけたりしたがる人たちがたくさんいますね。
このような『生き仏』ならぬ、『生き悪魔』のような人たちが死んだからといって、その心が変わって神仏のようになるなんていうことはありえないのです。
『死ねばみんな仏様』
なんていう、一部の仏教の考えは間違いなのです。
死ぬのは、肉体という服を脱いだだけですからね。
服を脱いで仏になれるというのであれば、お寺は全部温泉かサウナにしてしまえばいいでしょう。
実際はむしろ、肉体がなくなって物理的、法的な制限がなくなったぶん、よけいに張りきって人間に悪さをしようとしてくることがほとんどなのです。
これが文字どおり、悪霊なのです。
というわけで、日々悪魔の子分が続々と誕生しているわけですから、どんどん悪魔の支配力、勢力は増していっているのが、本当のところなのです。
それをくい止めるためにもただしい真理をつたえ、ひとりでも多くの人を成仏(解脱)にみちびくということが必要になってくるわけですが、現実には焼け石に水ていどにもなっていません。
ですから、われわれ個人としては、この世ではそんな悪魔からしっかりと身をまもり、死んだあとは悪魔に支配された人間界以下の世界に行かないようにただしい真理を身につけるということが唯一の防衛手段となるでしょう。
次回は、そんな悪魔、悪霊がどのようにわれわれ人間にちょっかいを出してくるのか、そしてそんな悪魔、悪霊から身をまもるためにはどうすればいいのか、といったことについてお話ししていきたいと思います。