ウィントン・ケリー   Kelly at Midnight | 頭のなかのジャズ

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ジャケット画像は以下のサイトから借用しています

http://www.birkajazz.com/archive/variousUS_3.htm

 Photo: Charles Stewart

 

 

ウィントン・ケリーのピアノ・トリオの演奏を聴けるアルバムは多くないです

この「Kelly at Midnight 」と「Wynton Kelly(枯葉)」のヴィー・ジェイ・レコードと

66年に出たマイルストーン・レコードの「Full View」ぐらいでしょうか

とにかく乗りが良い演奏でピアノが弾むとはこういう事をいうのです

 

彼もまたマイルス・デイヴィスが一目置いたマイルス門下のピアニストで

どこのグループで演奏しても見事にツボにハマったプレーを聞かせます

それだけにサイドに回った時の方に好演アルバムが多いのですが

じっくりピアノ・トリオの演奏を味わえるこれも名盤になっています

 

このアルバムにはルドルフ「ルディ」スティーブンソンの曲が2つ入っています

彼はブルースギターやジャズ・ギターの演奏者で60年代には女性歌手の

ニーナ・シモンのバックで活躍しましたし、他のジャズマンに曲を提供しています

ブルース形式に哀愁あるメロディが乗った曲はどこか懐かしさを含んでいます

 

全体を通じてフィリー・ジョー・ジョーンズのスティックさばきが冴えわたり

ベースのポール・チェンバースがアルコで立ち向かう姿勢を発揮して

ひとつのピアノ・トリオの頂点がここにあるような気がしてなりません

 

 

Wynton Kelly (piano), Paul Chambers (bass), Philly Joe Jones (drums)