71年あのトッド・ラングレンのプロデュースで1stアルバムHalfnelsonをリリース。
翌年Sparksと改名してアルバム・タイトルも「Sparks」として再発、このアルバムがSparksとしての1stアルバムということになる。
74年イギリスに渡って名盤の誉れ高い3rdアルバムKimono My Houseをリリース。
Siouxie & The BansheesがThrough the Looking Glassでカヴァーした名曲「This Town Ain't Big Enough For Both Of Us」は、そのネオ・グラム的サウンドが当時のロンドン・ポップとうまくリンクしてなんと全英チャート2位の大ヒットとなった。
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77年にリリースされた7thアルバムIntroducing Sparksでは本国のアメリカに戻っていたが、再びアメリカを離れジョルジオ・モロダーのプロデュースで79年にリリースしたのが通算8枚目のアルバムにあたるNo. 1 in Heavenだ。
モロダーは77年リリースのアルバムFrom Here to Eternityで、自ら男版ドナ・サマーなミュンヘン・ディスコを展開した名プロデューサー。
No. 1 in Heavenと同じ79年にリリースしたアルバムE=MC2 (相対性理論考)は、No. 1 in Heavenと対をなすテクノ・ポップ創世記の歴史的名盤である。
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1. Tryouts for the Human Race
2. Academy Award Performance
3. Dolce Vita
4. Beat the Clock
5. My Other Voice
6. Number One Song in Heaven
全6曲しか収録されていないのが今では少し物足りないが、その分全く隙のない完璧な内容のアルバムだ。
M2とM4を除く4曲がモロダーとの共作でロンがシンセも弾いているが、エレクトロニクスを駆使したバックトラックはほとんどモロダー1人で作り上げている。
そしてM2とM5を除く4曲がシングルとしてもリリース。
全6曲中4曲もシングルカットできるほど楽曲の出来がよく、ヒット・ポテンシャルも高いということだろう。
1曲目の「Tryouts for the Human Race」のスペイシーなコンピューター音とヴォコーダーのイントロ、宇宙の彼方からフェイドインしてくるようなドラムがカッコいい。
このドラムは打ち込みではなく生ドラム、この生ドラムとシンセ・ベースで強靱な16ビートのディスコ・ビートを刻んでいくのだ。
ラッセルのハイトーンなオペラ・ヴォイスも、モロダーの作りだすディスコ・ビートと絶妙にマッチしている。
シングルヴァージョンではイントロを大幅にカットしてエディット、この曲含め4曲のシングルはベスト盤The Best of Sparksにエディットで収録されている。
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M2の「Academy Award Performance」はシングルカットこそされていないが、スピード感溢れるダンサブルな最高曲。
きらびやかなシンセが疾走するイントロも、見事なハーモニーを聴かせてくれるコーラスも素晴らしい。
M3はUK以外のヨーロッパでシングルカットされた「Dolce Vita」。
ラッセルのファルセットは控えめだが、曲もシンセもメロディアスに歌いモロダーのアレンジに全然負けてない。
アナログではB面の1曲目にあたるM4の「Beat the Clock」は、当時のディスコでもかかりまくっていたであろう名曲!
アルバムからの2ndシングルとしてリリースされたこの曲は、全英チャートでもトップ10入りしてSparks自身ひさしぶりのヒットになった。
曲のサビで聴けるラッセルのファルセットは艶やかでセクシー、「You gotta beat the clock, beat the clock」としつこくリピートするコーラスはくせになる。
7インチのカップリングに収録のAlternative Versionは、12" Versionのエディットで1番好きなテイクだ。
このテイクは残念ながらCD化されていませんが、12" Versionは12'' Mixesに収録。
![]() | 12'' Mixes (1999/08/24) Sparks 商品詳細を見る |
M5の「My Other Voice」は美しい音色のキーボードが中心に進行する、ミディアム・テンポでヴォコーダーとインスト主体のドリーミーな曲。
ラッセルは終盤で少し歌うだけだが、哀愁に満ち溢れたメロディーですごくステキ。
この哀愁感は次作のTerminal Jiveへもつながっていく。
![]() | Terminal Jive (2002/11/21) Sparks 商品詳細を見る |
アルバムの最後を飾るのが先行シングルとしてリリースされたタイトル・トラックであり、名曲多数のSparksの中にあってもナンバーワンな名曲「Number One Song in Heaven」だ。
この曲と出会ってからずっとぼくにとってのナンバーワン・ソングで、それはこれから先もきっと変わらない。
コンピューターによって処理されたコーラスが入る導入部から、「Tryouts for the Human Race」のようにドラムがフェイドインしてくる。
リズムは16ビートではなく行進曲のように荘厳だ。
コンピューター音が飛び交うスペイシーな雰囲気の中、ラッセルのファルセット・ヴォイスと効果的なヴォーコーダーが木霊する。
一瞬の静寂の中、重く力強いドラムが鳴り響きドラマティックに曲の本編に突入する。
ゆったりとしたイントロをカットしたシングルヴァージョンが始まるのもここから。
ラッセルが「It's number one all over heaven」と繰り返し歌うのだが徐々に声のキーが上がっていき、最後にはファルセットで「The number one song all over heaven」と叫ぶところが最高に好きだ。
カレイドスコープのように目眩くシンセと生ドラムが交錯してシンクロする間奏部分は、ヘッドフォンを使って聴くと頭の中で無限に広がり1つの小宇宙ができあがる。
Sparksでも代表曲だけあって後に再録やリミックスで新しく生まれ変わるが、やっぱりこのオリジナルのロングヴァージョンがナンバーワン!
この時点ですでに新世紀の未来を見つめているかのようで、リリースから30年経とうかという今聴いても全く色褪せることのない奇跡の音だ。
Sparksのアルバムで最高傑作は一般的にはKimono My Houseかもしれない。
でもぼく=80's ROMANCEのナンバーワンは絶対にNo. 1 in Heaven。
テクノポップとして究極的に完成されたアルバムで初期YMOはもちろん、Pet Shop BoysやErasureのエレポップにも影響を与え、後のユーロビートのルーツにもなっている。
来月からSparksのオリジナル・アルバム全21タイトルを、1公演1イトルずつ披露する「The Sparks Spectacular」というライヴがロンドンであります。
もしぼくが1日だけ行けるとしたら、間違いなく5月25日に予定されているNo. 1 in Heavenの日を選ぶだろう。
モロダーの数多いプロデュース作の中での最高曲はドナ・サマーのI Feel Loveかもしれない。
でもぼくにとってはSparksの「Number One Song in Heaven」だ。
いや、Japanの「Life In Tokyo」も同じくらい好きだけど(笑)。
この「Life In Tokyo」も「Number One Song in Heaven」と同じ79年のリリースで、この時代のロック・アーティストをダンスミュージックとしてテクノ化させたモロダーの功績はあまりにも大きい。
もちろん後にリリースされるSigue Sigue Sputnikの1stアルバムFlaunt Itもね。
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■ 5/4 80's ROMANCE featuring DEPECHE MODE, JIMMY SOMMERVILLE, SPARKS
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