当時としては革新的だったこの作品でテクノポップを完全に確立、後のシーンに与えた影響は計りしれないものがある。
メンバー全員で統一した見事なテクノカットも日本で流行した(笑)。
同じく後のシーンに多大な影響を与えたUltravox!の3rdアルバムSystems of Romanceと同年のリリースというのも興味深い。

Ultravox
Systems of Romance

Kraftwerk
The Man-Machine
1. The Robots
2. Spacelab
3. Metropolis
4. The Model
5. Neon Lights
6. Man-Machine
1曲目は「We are the robots」とロボットヴォイスで歌う、Kraftwerkの音楽性を象徴するようなナンバーThe Robots。
もちろんシングルカットもされている彼らの代表曲の1つ。
必要最低限の音でものすごくシンプルなんだけど、計算され尽くした完璧なテクノポップ。
日本盤シングルに「ディスコで爆発」って書いてあるけど、決して爆発はしてなかったと思う(笑)。
M2のSpacelabとM3のMetropolisは、現代のテクノにも通ずる四つ打ちのダンサブルなマシーン・ビートが特徴。
機械的でありながら流麗なシンセの響きがこの上なく美しく恍惚感をもたらす。
シングルにはなっていないが、確実に後のテクノ(特にデトロイト)のルーツにはなっているはず。
ジョルジオ・モロダーが84年にサントラを手掛けたMetropolisという映画があるが、このKraftwerkのMetropolisこそこの映画にふさわしいのでは?

Original Soundtrack
Metropolis (1984 Re-release Of 1924 Film)
M4のThe ModelからアナログのB面で、ドイツ語ヴァージョンのDas Modelとしてシングルカット。
このアルバムで最もメロディアスでエレポップ的な名曲。
Kraftwerkでおそらく1番多くのアーティストにカヴァーされている曲でもある。
過去の80's ROMANCEでかかってるのがBig Black、Zoot Woman、ヒカシューなど。
特に今年の80's ROMANCE in TOKYOでプレイしたBig Blackは、ジャケまで完璧にコピーしていて最高!
有名どころではまだRideのカヴァーを使ってないんだけど、今回はまた別のカヴァーで考えてます。

Big Black
Songs About Fucking

Zoot Woman
Living in a Magazine

ヒカシュー
ツイン・ベスト

Various Artists
Ruby Trax: NME 40th Anniversary
M5のNeon Lightsもシングルとしてリリース。
ミディアムテンポで浮遊感のある叙情的な曲で、アルバム中最もシンセが美しくロマンティックに煌めく。
無駄を極限までそぎ落とした音だからこそ、その電子的な響きはより美しい。
この曲もカヴァーされることが多く有名なところではOMD、Simple Minds、U2などがカヴァーを披露。
今回はこの曲のカヴァーもかかるかも?

Orchestral Manoeuvres in the Dark
Sugar Tax

Simple Minds
Neon Lights

U2
Vertigo
アルバム最後を飾るのがアルバムタイトル曲のMan-Machine。
タイトルどおり無機質で機械的な曲で、ミニマルな反復ビートの上をロボットヴォイスで「Machine」と繰り返し歌う。
これこそがKraftwerkから機械文明に支配された世界へ向けてのメッセージ。
リリースから30年経とうとする今この時代をも見据えていたのかもしれない。
全6曲しか収録されていないのが少し物足りないが、その分アルバムとしての完成度は高く完璧。
テクノポップの全てがここにある究極の名盤!