ジギー・スターダスト Part2 | Amabilog

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80's ROMANCE、レコード、CD等の紹介、購入記 etc...

1. 5年間 (Five Years)
2. 魂の愛 (Soul Love)
3. 月世界の白昼夢 (Moonage Daydream)
4. スターマン (Starman)
5. イット・エイント・イージー (It Ain't Easy)
6. レディ・スターダスト (Lady Stardust)
7. スター (Star)
8. 君の意志のままに (Hang On To Yourself)
9. 屈折する星くず (Ziggy Stardust)
10. サフラゲット・シティ (Suffragette City)
11. ロックン・ロールの自殺者 (Rock'n Roll Suicide)


前回の続きから
ボウイ風ブルース・ナンバーM5に続いてのM6で、人々は彼の長くて黒い髪と動物のような優美さを笑いものにした。
でも彼は大丈夫だった、暗黒と恥辱の歌は永遠に続いた。
そして彼はとても素晴らしかった。

M7でジギーはこの地球をロックンロール・スターとなって救おうとする。
この曲はM10と並ぶアップテンポでご機嫌なロックンロール・ナンバー。
イントロのピアノのフレーズは、YMOの中国女のイントロになんとなく似ている(もちろんボウイが先)
M8はロックンロール・スターになったジギーが、我々はスパイダース・フロム・マースと歌うややハードなロック・ナンバー。
ドライヴする印象的なギターフレーズとハンド・クラップが最高!

そしてこのアルバムのタイトルトラックであり究極の1曲M9。
イントロからエンディングまで一分の隙もない完璧な楽曲。
ボウイの説得力のあるヴォーカルもミック・ロンソンのギターワークも素晴らしい。

ジギーはギターを弾いた。ジギーは歌った。
日本の猫のように、彼は微笑むだけでファンをなめることができた。
しかしジギーは彼のエゴによって、病める救世主となってしまった。
ついには子供が男を殺してバンド(スパイダース・フロム・マース)を解散させるしかなかった。

男を殺したのはKidsであり「Starman」の歌詞で出てくるChildrenではない。
成長したChildrenがKidsになり男を殺したのか?
男というのはどう考えてもジギーだ。
いずれにしろ殺したのは子供というのがあまりにも痛い。

人類が滅亡の危機に瀕したとき、まず救うべきなのは子供だ。
子供には未来がある。
だからスターマンは子供に呼びかけた。
でも星くずは屈折してしまった。
ジギーは自分がロックンロール・スターになれば人類を救えると思っていた。
でも宇宙人がただのロックンロール・スターになってしまっては、一時的に熱狂させることはできても人類など救えるはずがないのだ。
ジギーは人類を救う目的さえも忘れて、スターになった自分に酔いしれていたかもしれない。
感性が豊かな子供はそれを敏感に察知してしまったのだろうか?

最後のフレーズはZiggy played guitarで終わる。
そう、男は殺されてもジギーはギターを弾いた。
英語の歌詞だしおそらくものすごく意味が深い。
人によってそれぞれの解釈があるかもしれない。
このアルバムがこの曲で終わるならまだわかりやすいかもしれないが、物語はまだ続く。
子供(ファン、観客、人類)に殺されてしまったのは、ロックンロール・スターとしてのジギーということか?

ジギー=イエス・キリスト説というのも一部では有名。
キリスト教は全然詳しくないのだが、イエスは死刑になって一度死んでから復活して救世主になったはず。
ジギーの死=イエスの死ということか。
そう考えるとM10のSuffragette Cityは復活の曲?聖域?
この曲の歌詞はジギーの物語としてはあまり意味が感じられないのだが。

曲自体は「Hey man」というコーラスもいかす、最高にカッコいいロックンロール・ナンバー!
このアルバムの中で1番多くカヴァーされてる曲なのも納得。
アルバムの流れを無視して1曲だけ選ぶとしたらまずこの曲でしょう。
クラブで何も考えずに踊るにも最適だし、4/29の80's ROMANCEではこの曲のオリジナルかカヴァーがかかるはず。

そして最後の曲、M11のロックン・ロールの自殺者 (Rock'n Roll Suicide) でこの物語は悲劇的な結末を迎える。
ジギーはついに自殺するしかなくなってしまうのだ。
曲は「手を差し出して あなたは素晴らしいから 手を差し出して」という鬼気迫る悲痛な叫びで終わる。
この曲の歌詞もすごく難解で人それぞれの解釈があるだろうが、ジギーがこのアルバムの地球を救えなかったのは事実。
でも現実の地球でこのアルバムによって救われた人はいるかもしれない。

リリースから30年以上経った今、こうしてこのアルバムを何度も聴き直した自分もいる。
今この瞬間にも世界のどこかで聴いている人がいるかもしれない。
それは今もジギーは人の心で生き続けているということ。
ジギーは自殺して永遠の命を手に入れたのだ。
そしてこのアルバムも多くの人にとって永遠なはず。
きっとこれからもずっと...

You're not alone あなたは1人ではない


David Bowie
Ziggy Stardust


David Bowie
The Rise And Fall Of Ziggy Stardust (EMI) [ENHANCED CD]


David Bowie
Ziggy Stardust