パパが亡くなる3週間前に一回しか受けられなかった、オプジーボの開発に貢献した方がノーベル賞を受賞されました

パパの治療途中でオプジーボが胃がんにも承認され、ママはすぐにでもパパに使ってもらいたいと思いました

でも主治医の先生は、ガイドラインに従ってまだ使えないと言われました

ガン治療には、素人の私には難しい言葉や理解しがたい事情があります

ママは一生懸命勉強しました

オプジーボでは、その投与時にがんに対してメインで攻撃を加えるのは、リンパ球のキラーT細胞

ガイドラインでは、オプジーボを試す前に1次治療として白金併用療法を2種類以上行うことが定められています

つまりシスプラチンとかオキサリプラチンとか…
プラチナ的な副作用がキツいお薬です

でもこれって副作用として免疫抑制を起こします。簡単に言うと、リンパ球を含む血液系の細胞が大量に死んでしまうじゃないですか

そのように免疫細胞を殺してから、オプジーボによって免疫のブレーキを外すというのは、何かおかしくないですか

免疫が健全な薬物治療の最初からオプジーボを使えば、もっと効くかもしれない

でも、臨床試験の際に

標準治療のプラチナ系は半分の人に効くが、オプジーボは2割の人にしか効かない

(でもこの結果は
プラチナ系→一次治療者対象で治験
オプジーボ→二次治療者対象で治験
と、かなり不公平な結果を踏まえてます)

という理由でプラチナ系のお薬を使った人にその効果がなくなってからしか使えない

つまり、プラチナ系のお薬を拒否したらオプジーボは使えない

と、ざっくり言うとそんな理由でした

医師が裁量でガイドラインの順番を引っくり返すということがないわけでもありませんが、もしガイドラインと違う使い方を理由に保険者から支払いを拒否された場合

その費用は病院の自腹になってしまうためです
高い高いオプジーボなので病院は倒産してしまうかもしれません

だから先生は使いたくても使えないという、ジレンマがあるそうです

でも最近、オプジーボはセカンドライン(2次治療)のドセタキセルを上回ることが確定したらしく、ようやく1次治療として使ったらどうかという臨床試験も行われるようになっているそうです

医学の進歩に、大人的な色んな事情がついて行っていないのかな〜って思います

プラチナ系の副作用で弱った身体にオプジーボが果たして効くのでしょうか
せっかくの効果が薄れてしまうんじゃないかと思うのはママだけでしょうか

せっかくのノーベル賞受賞です
患者がオプジーボを希望すればいつでも使えるように世論が後押しをしてほしいと思うママです