通院までの
ドライブ中



「ノーブラか?」
と彼



「はい♡
今朝は冷えていますから
ずっと触ってくれないと
風邪ひいちゃいますよ」



「良し良し」
と胸元から手を入れた




「ひゃっ
冷たい手ですね」
と私


悪いと思ったのか
引っ込められた手



その手に私の手を
重ね
温めはじめた




しばらくして
また胸に手を入れ



「まだ冷たいか?」
と彼



「さっきよりは
良いですけど。。」
と私




「待ってろ」
と自分の太腿の下に
手を挟み込んだ



手持ちぶたさになった
私の手を
彼の脇に入れてみた


「温かーい」
と私




「そうか」
と笑う彼





病院に着き
脇から抜いた手は




彼の香りがします






 何気なさを装い
顎に手を当て
指先を鼻に寄せ
堪能させて頂きました






むふーん、むふーん
幸せ