ブログネタ:あなたに大きな影響を与えた土地は?
参加中離婚が決まり、僕たち3人は新しい町へと足を踏み入れた。
前に住んでいた場所とは、一変・・・・
自然もなく、周りはセメントで覆われた都会だった。



9月の初め・・・・・
学校で手続きを済ませ、職員室から教室へと移動する。
とても長い距離だった。
確か、5分以上は掛かっていたと思う。
こんなに広い学校は初めてだ。 
さすが都会だ。
木からは、セミたちが僕の出迎えを祝ってくれているかのような歓声を上げている。




階段を上がり、4階に着いた。
すぐ右側に、僕がお世話になる教室があった。
そして自己紹介の為、前の方へと呼び出さた。
ゴックン
「では、自己紹介をしなさい。」 の先生の声に、もう一度ツバを飲み込んだ。
あまり緊張に慣れていない僕の手は、汗でビショビショに濡れていた。
この時だけは、血も流れを止めていた。
そんな皆の視線が僕に釘付けになる。
何か
スター
になったような気分だった。
でも緊張のあまり、ひと言も喋れず、うつむいたまま床の黒く汚れていた部分だけをジッ~と見ていた。
結局は何も喋れず席に戻ることになった。
休み時間、友達が僕の手を引っぱって・・・・
「遊びに行くよ。」 って言ってくれた。
嬉しかった。
短い時間だったけど、鬼ごっこをして遊んだ。
そんな友達はとても楽しそうな笑顔をしていた。 

僕も楽しかった。
そして笑った。
心の底から笑う事ができた。
引越しする前は、ほとんど笑えなかった。
そこには笑顔を忘れた少年が、笑顔を取り戻した少年へと変わってた。
