名前があまりにも強烈で面白いので行ってみた。中央高速道の飯田山本ICからかなり遠かったが、国道152号線沿いにそれは鎮座していた。
その昔、山から大岩が転がり落ちてきて、上村川のちょっと手前で止まった。それにちなんで「おちん岩」という。
地勢学的な説明板の末尾には、
「上村川まで落ちなかったことと、たくましい男性器を象徴して「おちん岩」と呼ばれています」と、妙に落ち着いた雰囲気で書かれている。
たくましいと云えば、地元の人々は地域おこしもなかなか逞しい。巨石の周りは提灯や奉納のぼり、鳥居や看板などが林立し、ちょっとした縁日さながらの賑わいだ。


「試験、選挙、財運---何事にも絶対「おちんの神」」、
「落ちんの神・御守り初穂料――1000円---御利益—合格・当選・子宝」
「日本で三番目におもしろい神—平成おちんの神」
「上村中郷珍名所、平成おちんの神、天竜川自然石のお珍様と石達磨」
など情報量の多いキャッチコピーが次々と目に飛び込んできて圧倒される。
だが、お守りをどこで買えるのか、なんで三番目に面白いのか?そのあたりは書いてなかった。
当の巨石は周囲の賑わいをよそに平然と、どっしりと鎮座している。逞しい何かは想像できないが、この巨岩にこれだけの熱意を託してしまう地元の人々の発想こそいちばん逞しいのかもしれない。
所在地:長野県飯田市上村404−1