次男とふたりで

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突

を映画館で見た.

 

出演
蕨野友也 搗宮姫奈 内藤好美 梶原 颯 伊藤祐輝
飯田基祐 岡野真也 岩川 晴 森島律斗 /【声の出演】石田 彰

スタッフ
    監修:塚越隆行 監督:田口清隆 脚本:中野貴雄 チーフプロデューサー:北浦嗣巳 プロデューサー:村山和之
    撮影:村川 聡 照明:小笠原篤志 録音:星 一郎 美術:稲付正人 操演:根岸 泉 編集:矢船陽介 VFX:三輪智章 キャスティング:島田和正 アクションコーディネート:寺井大介 キャラクターデザイン:後藤正行 脚本協力:小柳啓伍 音楽: TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND 主題歌:きただにひろし「星と獣」
    製作:ウルトラマンブレーザー特別編製作委員会 配給:バンダイナムコフィルムワークス・円谷プロダクション

 

普通なら二人で2800円のところ障害者割引で2000円でチケットを購入したのだが,

行った映画館の良いところは,そのチケットのどこにも”障害者”のことは書いていない.

”一般A”

とだけ書いてあるのだ.他の映画館でもこうなのかは知らない。

 

入口でチケットとともにミライロIDを係の女性に見せたら,

”あ”

と小声を出してから通してくれた.経験浅いバイトだったのか.別にそれは気にしてない.特に意味はなかったのだろう.まだ5才でパッと見では分からなかったのだろう.

 

 映画は前半の15-20分くらいは戦闘シーンで,それからタイトル表示され人間ドラマがはじまる.細胞とか政府とかハッカーとか霞が関とか,言葉の説明もなく出てきて,次男は寝た.最後までぐっすり寝てた.まあ騒がなかっただけよしとしよう.細胞って中2で習うらしい.

 

 私は楽しめたけれど子供には難しかったと思う.定型発達児でもテレビシリーズも見ている小学校高学年とかでないと話は分からないのではないだろうか.

 ウルトラマンに変身する役である隊長が”あちっ”とか言うんだけど,あれはウルトラマンが意思表示をして隊長のポケットに入っているメダルみたいなのが熱くなるから.その説明は無い.

 最後も”僕お兄ちゃんになるんだ”で皆がよろこぶ.”母親が妊娠している”とはっきりとは言わない.定型発達でも未就園児には分からない子のほうが多いのではないだろうか.

 悪い大人の巣窟が霞が関,みたいな描写もあるんだけど,霞が関がどんな土地かの説明もない.

 あと漢字表記がばんばん出てきてルビはカタカナだけ.まだひらがなしか教えていないから当然読めない.

 サイエンティストが妻を助けるための研究から危険な細胞を作り出すのだけど,その経緯もセリフの中で言葉で話すだけ.そしてそのサイエンティストと息子の喧嘩から仲直りまでの経緯も全部セリフを通してだから難易度高い.

 

 結論から言うと,テレビシリーズ見てて好きなら行くと良いと思うが,テレビシリーズ見てない未就学児には難しかったと思う.寝ててもしかたない.

 

 前に見た映画は,

シナぷしゅ

とか

きかんしゃトーマス

とか

映画館デビュー向け作品だった.それらは最初から最後まで楽しんでみていた.それらと比べると段違いに難しかった.寝てたけど帰ろうと泣きださないだけマシだったか.

 小学校高学年男子には受けるのかもしれない.

 そう言えば、機動戦士ガンダムがあれほど流行ったのは話のレベルを上げて中学生以上でも楽しめるようにしたからだ。それまでのロボットものはせいぜい小学生男子向けまでだったが、ガンダムに限っては内容が深く、中学生で観ても友人らから馬鹿にされない雰囲気があった。むしろ子供向けだと馬鹿にする中学生がいたら、

お前わかってねーな、

という感じだった。

 今回のウルトラマンも高年齢層向けにあえて焦点を合わせてるのか。



image