(過去記事1)などでも引用したこの本
子育ての大誤解
この本には、親の影響力は弱いと書いてある。
そもそも子育てがその子のその後の人生に影響するという考えは1950年代以降だという。
成人後も影響する幼少期の育て方は
味覚
話し言葉のアクセント
成人後の親との関係性
くらいらしい。
あと、将棋やチェスは学習をはじめた年齢が早いという事が重要らしい。藤井聡太(2002.7-)は5歳から、羽生善治は小学校一年生から将棋をはじめた。藤井聡太の場合は早くからはじめたことと若い時からコンピュータ将棋で学んだ第一世代という所が大きいと思う。もっと前の世代の頃はコンピュータ将棋がプロ並みの棋力にまで到達していたなかった。2010年10月11日コンピュータが女流棋士(清水市代女流王将)に勝利した時,藤井は8歳だった.
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/小池重明
小池重明(1947.12.24-92.5.1)が将棋をはじめたのは高校生くらいらしいし棋士に弟子入りをしたのは22才だった。小池が5歳で将棋を覚えていたらプロ棋士になれたのは確実ではなかったろうか。
将棋・チェス・囲碁だけでなく楽器なんかも才能のある子どうしのトップレベルの競争なら早い年齢からはじめた方が有利かもしれない.
長嶋一茂(1966.1.26-)は中学時代まるっきり野球をやっていなかったそうだ。格闘技やボディビルなんかはそれほど早ければ早いほど良いわけでは無いようだ。伝説的ボクサーの中には遅くから初めた人がいる。輪島功一(1943.4.21-)とかは遅く初めてすぐに世界王者になった(25歳デビュー28歳で世界王者)。疲れない特異体質があったらしい。輪島もメイウェザーもパッキャオも幼少期は貧乏で碌なもの食べてない。
羽賀研二も上原美優も貧乏家庭出身で幼少期の食生活は貧しかったろうが、あのような抜群のプロポーションでモデル活動してた。
人間はそこそこ柔軟で幼少期の暮らし方くらいでその後の人生が変わってしまい以後自分で変更できないようなやわな存在ではないらしい。
そういう意味でいうと、学校は教育機関という意味では力はない。
入試選抜がとくになく教育力だけで有名人を輩出した幼稚園や公立小中学校など聞いた事がない。(共通一次試験はじまる前1970年代の東京公立中は越境入学のために事情が少し違うらしい)
自分の子供に野球の才能が見つかって、将来大谷翔平を本気で目指すなら幼少期からの訓練は意味があるだろう。イチローや卓球愛ちゃんのように。ただ仕事で活躍できることと幸福は必ずしも直結しない。それは愛ちゃんや野球の清原見てても分かる。
ましてや才能が平均以下の分野について特訓してもほとんど意味ないどころか逆効果な場合が多い。
学校ではこれをやるのでタチが悪い.
そして学校はいつも卒業生の中でうまくいった一握りの者を宣伝に使う.平均以下の層は踏み台になってしまっている.
開成や灘にしたって,入学するのは東大より難しいはずなのだが出るときは下位層は日東駒専にもうからない.進学校の上位は下位を踏み台にしていくんだよね.自己肯定感を下げられて.だったらワンランク下の学校の上位層のほうが元気が良い.
(過去記事1)