自閉スペクトラム学会会長の本田秀夫医師は著者の中で、自閉スペクトラムの子どもに
普通級よりは支援級
支援級よりは支援学校を勧めている。
できれば小学校一年生から。

これはこれで成る程、納得できる意見として聞きました。
彼らのほとんどが深刻な虐め被害に会うというのが大きな理由です。

ある意味これと真逆の考えとして
障害者を普通学校へ連絡会
という団体があって、なるべく普通級へ行きましょうと勧めている。

子供は子供の中で育つ

という考えです。
国連が日本に勧告をだした
インクルーシブ教育の推進を謳っている。
これもとても納得のいく意見でした。

おそらくこの二つの意見の違いは、
本田先生は基本的に自閉スペクトラムに特化しているのに対し、
普通学校へ連絡会の方は、
視覚聴覚障碍者や手足の不自由な方、
ダウン症の方をメインにしている
というところが大きいようです。
ダウン症の方はしばしば知的障害があれど
他人と関わりたいという意思はよく持っています。
 連絡会の方は、支援学校の存在意義は
否定していました。自立訓練などは
家庭でできるとのこと。
 一つ印象に残ったのは、
普通学校卒の視覚障害者の方が、
支援学校卒の視覚障害者の人たちは
すぐにタクシーに乗ると言っていたことです。自立訓練しているはずなのに。

 うちの末っ子は、自閉スペクトラム傾向があるので、
普通級は心配なのですが、
普通学校へ連絡会の方々が仰るように
支援級、支援学校の存在意義も疑問視しています。教えている内容が薄いので。
 子どもたちは時間経過による身体の成長だけで、教えなくても出来るものはできるようになるし、できないものはいくら教えても出来ないような気がします。

 今のところ私が有望視しているのは、
普通級に在籍して、不登校で様子を見るという作戦です。
 支援級にまず入ってみて、様子を見て、
それから普通級へ移るのはかなり大変なようです。
 支援級へ入ると、もう福祉どっぷりで人生組む方向へ教員らが仕組んでいき、
普通級より学習進度がかなり遅くなるからです。
 だったら、家で一対一で教えてあげたほうが、効率が良いと思うのですが。
子供の体調が良い時に興味を示した時に
教えていく。
本田先生がおっしゃっていますが、
学校は
挨拶するとか、靴を揃えるとか、友達と仲良くするとか、掃除当番や係をやるとか、やる事が多すぎて、とても疲れます。
こういうことに付き合っていって
勉強まで先生の一斉授業を聞いて宿題までこなすのは大変な体力がいります。
それでも小学校六年生の半分は
4脚の椅子で7kg,さて48脚で何キロか?
が答えられません。

六年間でこの程度教えるのなら、家でもなんとか教えられるでしょうし、
家で教えても分からないのであれば、
学校でも分からないんじゃないでしょうか?

子供の中で子供は育つ
という考えは、過半数の子供達には成り立ちますが、こと自閉スペクトラム(規則探求型)の子に限っては当てはまらないような気がします。

あと地域の中で育つ
というのは地方の一軒家住まいではある程度重要でしたが、都会で賃貸暮らしなら
さほど重要で無い気もします。
都会では特に小中学校の同級生とは、卒業すれば
殆ど会いませんし。

集団の中に入れていくかどうかは、自分の子供の反応をみて、判断していくしか無いです。末っ子は今のところ友達を欲しいというそぶりは全く示しません。これこそが自閉の特徴の表れだと思います。ただこれは特性として生きる場面もあり、障害とは限らないとも言えます。

実際、診てもらっている医師にもいきなり集団ではなくスモールステップでと言われています。幼稚園も保育園も行かせていないのはたぶん正解だったと思っています。日々明るくストレスなく過ごしています。
今のところ読める平仮名は
くしつのへ
の五文字。
9/20水曜初めて風呂で
一から十まで数えられた。
平均より遅いけど着実に成長はしてる。

今、私が考えていることを書いてみました。