最近二つ対称的なブログを読んだ。


高卒と大卒の生涯賃金が違う。だから塾代や学費をかけてでも私立大でも行かさないと

というブログと

 大学行って中卒の仕事してるし、大学行ったの無駄だったな

というブログ。


 前者のブログについて。相関関係と因果関係が違う事を認識することが大事。

 もともと仕事のできる人が、大学に行く傾向が強いだけで、その人が高卒で働いても、仕事はできるから賃金は変わらない。

 仕事のできない人は大学へ行っても肩書き変わるだけで能力は上がらないから、仕事できず賃金は低い。


 これは一卵性双生児の研究でも結果が出ている。一卵性双生児で、幼い時に里子にだされて離れ離れになった子の将来の格差を長期間調べた。

 それによると、年齢が増すほど、学歴とか教育の効果は薄れ、遺伝子の影響が強くなる。四十代五十代になれば、その賃金は、幼少期の家庭環境や学歴の差は無くなる。


 言ってはいけない

というベストセラー本やその引用してる本に書かれている。


 相関と因果は違う。バスが来るまでの時間とバス停の待ち行列の長さには相関がある。行列が長い事は早くバスが来る確率を高める。しかし、意図的に大勢知人引き連れてバス停に並んでみたところで、バスが来る時刻は変わらない。

 高級住宅地に住んでいる事と高級車の所有は正の相関がある。金持ちは両方持ってるし、貧乏人はどっちも持ってないから。高級車に乗っている人がいたら、その人が高級住宅地に住んでいる確率は高い。しかし高級車を所有すると高級住宅地に住めるわけではない。高級住宅地に住むと高級車が手に入るわけでもない。いやむしろ、特定の人が片方を持ったら金がなくなってもう片方は持てなくなる可能性が高まる。


 塾代と学費700万円払うと、高卒と大卒の賃金格差6000万円が手に入り、差額5300万円の特。とか、そんな単純な話ではない。


 大学は学問したい人が行くところで、学問が嫌いな人は行くだけ時間の無駄かもしれない。


  不登校が多くなってきてもいるし少子化で人手不足でもあるので、就職のためだけに無理して大学行く事はないと思う。