公立中学校を見学した。
最寄りの公立中学校ではないので、うちの子が行く可能性は低いところ。だが、普通級と支援級の雰囲気を見るために行った。
そもそもうちの子はまだそんな年齢ではないが、遠い未来から今を見るのは客観視させると思うので、見学に行った。
学校公開日なので、予約なしに誰でも入れる。
支援級は3学年で在籍は20名台。その中で女子は1名だけ。数学の授業は2クラスに分かれてやっていた。支援級は知的だけで、情緒級は無い。
ひとクラス8-9名くらい。もうひとクラス分くらい生徒がいるはずだけど、不登校なのか遠い別の教室でやっているのかは分からなかった。
下のクラスは若い女性教員。支援員が二人ついていた。
最初の15-20分かけて、皆んなで100まで数えたりしてた。178まで数えたようだ。その後は1チーム4,5名の2チームに分かれてブロックスなどのゲームやパズルをやっていた。
これら。
上のクラスも下のクラスもダウン症顔の子は一人もいなかった。皆んな席についている。一から100まで数えるのに、生徒が順番に1,2,3,4そして5,6,7と、連続する数を言って繋げていき、自分の発言終わったら手を上げる。一人はそのルールがなかなか飲み込めなかったみたい。
上のクラスは、ベテラン風男性教員。
見学者が5名ほどいたが、その中の一人か二人は支援員だったのだろうか?
ほとんど支援の仕事をしてなかったので支援員はゼロだったんじゃないだろうか。保護者と民生委員だけだったかもしれない。
最初は、百ます計算。
先生がエクセルでランダム関数使って作ったプリントで、足し算と掛け算。引き算まではいかなかった。
その後、ナンバープレイス。数独ともいう。魔法陣みたいな奴ね。その間、先生が試行錯誤の講演してた。
印象的だったのは、男性教諭が雑談として、
今日は七夕だけど、何か欲しいものはあるか?と聞いた時、
生徒の一人が、
愛の手帳
と答えていたところ。
そうか、このレベルの生徒たちだと、愛の手帳を貰えない生徒もそこそこいるのか。
女子は上のクラス。上のクラスは体も大きく、外見はちょっと自閉症風というかオタク風、いけてない風でも、普通に発言してた。
これなら恋愛結婚とかできるだろう。上のクラス全員とは言わないが。
だけど中学支援級出て、福祉の支援の全くない一般就労についた卒業生は聞いたことない、とその支援級教諭が言っていた。
その後、普通級の中1と中3の数学の授業を見学した。
中1通常級の数学の授業。6y-3+(-4y-3)を簡単にせよ。答え2y-6.
中1は2クラスを三教室に分けてやっていた。はたみは同じ内容をやっていてレベルの違いは感じられなかった。
中3通常級。(X-5)^2=41をとけ。解x=5+-ルート(41).
二次方程式の解の公式とか。
ひとクラス35名いた。
数学以外の授業は見ないで帰ってきた。別の用事があったので。
普通級と支援級の内容にかなりの差がある。グレーゾーンで普通級に入った中学生は日々苦しいだろうな、とは思った。不良になるかイジメてマウントとって劣等感を隠すか、あるいな不登校になるか、とても辛いと思う。
途中で同じ学校の支援級から普通級に移籍するのも友人の手前プライドも許さないだろうし。
ただ聞いたところ、今の支援級の子は全員が小学校から支援級だったとか。それでクラスの雰囲気は良いらしい。
でも裏を返すと、小6まで公立普通級だと、同じ学区の公立中支援級に移るのも抵抗あるだろうな。親がそうしようとしても子が反対するだろう。小6にもなれば自我は大人並みだろうし。