日本には数多くの迷信があるのですが、その多くは科学的根拠がないにもかかわらず、長い歴史の中で現在の日本文化の一部となり日常生活に溶け込んでいます。それは、迷信や言い伝えが適当な作り話ではなく、いつもと違った現象から先を読むことを生活の中で作り上げていった先人の知恵でもあり、現代にも通じることが多いからでしょう。

これからご紹介する昔から言い伝えられている日本の迷信100選を順に追って紹介していきます。

《縁起が悪い迷信・言い伝え》

①夜に爪を切ると親の死に目に会えない

②靴下を履いたまま寝るのは縁起が悪い

③霊柩車を見たら親指を隠す

④北枕はなぜ縁起が悪い

⑤写真を撮ると魂を抜かれる




♻️【夜に爪を切ると親の死に目に会えない】


夜に爪を切るという意味合いの「夜爪」は、寿命を縮めることを意味する「世詰め」の語呂合わせから、早死にする、つまり親よりも早く死んでしまうことを現わす迷信です。
また、昔は照明設備が十分に普及していなかったので、夜の暗がりで刃物を持ち爪を切ることは指を誤って切ってしまうなど大変危険なこととされていました。そのため、小さなケガが死に繋がることもあり、突然親の危篤の知らせがあっても駆けつけられないと言い伝えられていた。

♻️【靴下を履いたまま寝るのは縁起が悪い】


靴下を履いたまま寝るのは縁起が悪いという日本の迷信は、死者に白足袋を履かせることが由来しているようです。昔からの言い伝えでは、靴下を履いて寝るのは死者だけであり、死装束を真似る行為は自らの死を近づけることと言われています。そのためこの迷信も、親の死に目に会えないといった縁起が悪い意味合いで使われているのです。

また、冷えを改善するため靴下を履いて寝ることで、逆に血行が悪くなり身体へ負担をかけるということも言われています。

♻️【霊柩車を見たら親指を隠す】


亡くなって間もない故人にはまだ霊が宿っていると日本では言い伝えられてきました。そして、死者の魂は、親指の爪と皮膚の間から侵入し乗り移られると言われています。霊柩車を見たら親指を隠すという自分や家族の死にまつわる迷信は、親指を手のひらの中に隠すことにより死者の魂が入ってくるのを防ぐことを意味しているらしい。

また、もう一説では、日本の天正時代、葬儀で遺体を焼く炎の中に近親者が切断した指を投げ入れる風習があったことも由来ともされています。

♻️【北枕はなぜ縁起が悪い】


北枕は、古くから日本で縁起が悪いとされてきた皆さまもよくご存知の迷信ですが、それは葬儀の際、死者の頭を北に向けて寝せることから、同じように北側に枕を置くことは死者を再現させることだと言われているからなんですね。

そもそもこの北枕は、釈迦の入滅の際の姿に由来しており、この世での修行を終え旅立たれた最後の姿にあやかり成仏を祈るものとして縁起が良いものとされていました。しかし、日本では単純に死者がする向きということで縁起が悪いものと広まりました。

♻️写真を撮ると魂を抜かれる



写真が最初に日本に入ってきたのは幕末時代で、当時はまったく理解不能な写真の仕組みが人々にとっては不気味であり怖いものでした。また、日本には人に似せて作り出したものには魂が入りやすいという言い伝えがあり、あまりにもそっくりに映る写真が「魂を抜かれた姿」で、箱型の写真機が魂を吸い取るものと信じられていました。

また一説では、昔の写真機は撮るまでに時間がかかり撮り終わるまでに疲れ果ててしまったため、魂を抜かれたと思い込んだと言われています。


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・しゃっくりが100回出ると死ぬ
・うなぎと梅干は食べ合わせが悪い
・箸から箸へと、食べ物を渡してはいけない
・茶碗に盛ったご飯の上に箸を立ててはいけない
・宵越しの茶は飲むな


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