私が新生活を始めた場所は、一言でいうと『田舎』でした。

病院はあっても、専門の病院にはなかなか巡り会えません。

ネットではオンラインの相談所もありますが、そういった場所には話したい時になかなか繋がらないものです。

今すぐに話を聞いて欲しいのにというもどかしい思いをしながら、何件かの相談所と連絡を取りました。

メールでの相談の返事は一週間後で、返事の内容は私の気持ちに寄り添おうとした当たり障りのない言葉が並んでいましたが…結局解決に繋がるものはなく、他の相談所への連絡先が載っていました。

メールで教えてもらった相談所も、なかなか連絡がつきません。

誰でもいいから、話を聞いて欲しい。

そんな思いで、ひたすらいろんな相談所とのコンタクトを取り続けました。

世の中には困ったときに相談していい場所として公開されている場所はありますが、実際に必要なときに連絡がつかないのが苦しいものです。

待って待って待って…ようやく、相談員さんと話ができたとき、私は泣きながら自分の現状を伝えました。

相談員さんは私の話を聞きながら、「環境の変化で気持ちが滅入るのは当然」と話した上で「あなたはアロマンティック・アセクシュアルではないか」という言葉でした。