「焦らなくていいよ」
母はそう言ってくれるのですが、前回かけられたあの一言が、どうしても心に引っかかっています。

「ブラックでも仕方ないんじゃない?」

それが本心だったのか、焦る私を励ますための苦し紛れの言葉だったのかはわかりません。
でも、あれ以来、頭の片隅にずっと引っかかっているのです。

焦ってもいいことはない。そう思おうとしても、ふいにこみ上げてくる不安やプレッシャーはなかなか振り払えません。
それでも、とにかく行動しなければ何も変わらないと思い、今日もハローワークへ足を運びました。

いくつかの求人票に目を通し、その中で「これなら挑戦できるかも」と感じたものを手に取り、窓口へ向かいました。
職員さんは丁寧に対応してくれ、すぐに応募先へ電話をかけてくださいました。

でも——
最初の一社から返ってきたのは、「応募者が多くて、今は見送っている」という言葉。
そして次の一社は、「できれば経験者を採用したい」との返答。

わずか数分で立て続けに断られてしまい、心が折れる音が自分の中ではっきりと聞こえた気がしました。
職員さんは「まだまだたくさんありますよ」と優しく励ましてくれましたが、私はすでに涙をこらえるのに精一杯でした。

なんとか家にたどり着いた頃には、堪えていたものが堰を切ったように溢れ出して、玄関で泣いてしまいました。

そのとき、母がそっと声をかけてくれました。

「大丈夫だよ」

その一言で、張りつめていたものがほどけていきました。
やっぱり、母は私のことを心配してくれていたんだ。
そう思ったら、今度は涙が止まらなくなりました。

無職というだけで、こんなにも社会との接点が難しくなるなんて。
でも、それでも私を気にかけてくれる人がいるという事実は、何よりも力になります。

明日は、今日よりほんの少しでも、前に進めると信じて。