『上司と俺とホルモン館』  第一話~序章 草食男子から先輩上司のみちづれ婚活デビューか~  | シケた世の中に毒を盛る底辺の住民たち

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リレー小説したり、らりぴーの自己満足だったり、シラケムードの生活に喝を入れるか泥沼に陥るかは、あなた次第。


俺は派遣社員27歳、性別男。


三田にある某IT企業のブループ会社に派遣、早3年経とうとしている。

お酒は飲めるけど美味しいとは思わない。

外にでてあれこれするより、定時後は真っ直ぐ

一人暮らしの家に帰り、
「ジョンプ」、「アガジン」を読みながら近くの自販機にあるドクターペッパー

を飲む。これは昔からの習慣であり、誰にも邪魔されない至福の時間。

★コカ・コーラ社★ドクターペッパー 500mlペット (24-48)
¥89
現金問屋KANBI

あとはゲームではもっぱら、RPG派。時間の流れがゆっくりしてるところが良い。

新作を出す度に映像等が進化してくるFFシリーズより、2等身のドラクエの方が昔からある感じで
馴染み深く断然、"カワイイ"。

とはいえどもゲームにどっぷりはまる事はない。 中毒性はなくキリのいいところでさっと止めれる。冷静というか無気力なのだ。


よく言えば、最近世間で支持され騒がれつつある、いわゆる「草食系男子」。悪く言えば「無気力男子」

会社では(まあ家でも)性格が大人しいでいか自己主張がないからなのか、社員の皆ににもペットの様に扱われ、内心、

「バカにしてんんのか?いつか俺がお前らの天下を取ってやる」

と心の中では反抗しつつも、表面場ではにこにこ。。 高圧的なののの言い方に時より

殺意を覚えるが、・・・実際はなにもしない。

出る釘は打たれるじゃないが、27年生きてきてみて分かった事、人間関係のいざこざ程、先がみえなく

面倒臭いものはないと悟ったのだ。


そんな自分に、6つ上の上司(自分にとっては主任にあたる先輩)
から、とある誘いがきた。

なんと『婚活』そう、今話題の「お見合いパーティ」なのだ。 

勿論そんなもの行った事はない。

なんせ酒が飲めないのだから。


そして、・・・女は面倒臭い。


昔、高校時代に

帰宅部の自分を、その冷めたところが「好き」とかなんとか言われた、1コ下の後輩はいたが、
漫画やゲームよりより、リアルな女というものに興味を抱いてみた俺は、断る理由もなくむしろチャンスと
思い、付き合ってみた

一通り友人のアドバイスや漫画等のマニュアル通りにその期間は頑張ってみたものの

3ヶ月目にして、SEXが冷たいだとか、キスが義務的だとかで、彼女がよく泣いていたあげく、
1週間後にも泣いて「別れましょう!」と大粒の涙をいくつも流しながら言われ、

泣く程別れたいなら止めては可愛そうだという判断でとりあえず自分のもぅ少し付き合いを続けてきたい気持ちは押し殺し、最後にそっとおでこにキスをして、別れてみた。   

  2日後、偶然彼女との再会は、なんとまぁ校門にバイクで待ち構えていた
茶髪ロン毛チャラ男の車の後ろ席にかけよりまたがる女。 まさしくそれは俺の元彼女。確実に自分と目が会った瞬間彼女は
一瞬悲しそうな表情を自分に向けたがすぐに出迎えてくれた新彼氏のでこに
キスをし、「行きましょう♪」と声高らかに言ぃ、バイクの『ブゥオ~ーッ』て音で去っていった。


この時、ただでさえ、人間関係が苦手なのに女心内を理解
するには相当ハードルが高いとみた。面倒くさいと少し思ってもしまった。
そして、この事件(?)を機に俺は女よりも自分の趣味(スポーツ観覧だとか、
漫画、ゲームだとか)を適当にして27年間生きてきてしまったのだ。 いや、人間は心代わりする
いきものだが、自分の趣味は裏切らない(だろう)とその時、悟ったのであろう。



話は戻り、会社の上司の言い分はこんなだった。「俺はもう33歳、今迄、仕事、遊びともに一通りやってきったが、次
の査定で部長から許可がおり上手くいけば主任になる。そこで丁度彼女とも別れた今、仕事で役職が上がり成功してる今のうちにここでひとつ決めておきたいんだ」「若いうちの婚活はモテルぞきっと!ものは試し。是非気分転換に行こう 会費は出すから俺に付き合え」と。


 彼に彼女がいた事は本人から聞いていたが、(喫煙所でいつも誇らしげに彼女に自慢を聞いていたので)別れた事はこの「婚活」の誘いで初めて聞いた。なんとなく理由迄は決けぬ
雰囲気ではあったが、彼の頭皮の横の部分がうっすら10円状に白くなってるのを、、そう、いつでも明るくプライドが高い情熱的な上司は実は十円ハゲになる程実は人生に切羽詰まってきている事を俺は知っていたのだ。 


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