
ずっと内緒のはずだった話
娘が小学2年生くらいの時だったか
友達と一緒にエレクトーン教室に通ってた
教室がある場所は、とあるモールの中
我が家からはバスを乗り継いで
それでも10分くらいで行けるところ
「初めての二人旅」をさせようと
ママ友と計画
まず、我が家から(※目の前がバス停)乗って、友達が2つ目のバス停から乗り込んで合流
もうひとつのモールに到着したら乗り換えて、エレクトーン教室のあるモールまで(1区)行く、というもの
バスの乗り方は以前に練習済み
降り方も知ってるし、乗り換え場所も下見済み
ママ友は教室のあるモールで
私は乗り換えするモールで待機
・・・そんな冒険をさせました
娘たちが乗ったバスを追いかけて
私も車を走らせた
乗り換えのモールに着いたのを確認
あとはバスが来るのを待つだけ
・・・ん?このバス停はモール行きのしか停まらないはずでは?
違う行き先のバスがやってきた
(バス停が一緒になったのを知らなかった私)
うわ、どうしよう
乗る前に運転手さんに
「◯◯へ行きますか?」と必ず聞くように二人には伝えてある
漢字はあまり読めないにしても
時刻表の読み方は教えたし
「◯番のバス」っていうのも伝えた
二人がウロウロしてるのを車の中で見てた私
「それ乗っちゃダメ!次のバスなの!」飛び出して行こうか、ものすごく迷った
乗ったら逆方向へ行くから
その時は先回りしてバス停で待つことは出来るし、本人たちも戻ってるのはわかるはず
・・・ここは二人を信じて
乗りそうになったら止めに行けるように準備して見守っていた
そしたら、そんな幼い二人に気づいたおばあちゃんが
あ、話しかけてる
二人も話してる
バス停指差して、教えてくれてる?
そのおばあちゃんは行き先の違う、先発のバスに乗り、二人に手を振ってくれた
二人はバス停でニコニコ振り返して
よかった~、間違えずにすんだ
その後に来たバス、運転席側へ二人が行って話してる
バスに乗ったのを見届けて、私もモールへ向かった
信号の都合で先に着いたバス
ママ友に連絡済み
あえてバス停まで行かず、入り口で待ってくれてた
達成感に満ちた二人の顔
今でも誇らしい思い出に
・・・こうして、小学生二人の旅は無事に終わりました
今でもその事は覚えていて
時折、話題に出てきていた
「あの時、おばあちゃんが親切にしてくれたの」
「で、二人で行ったんだよね」
大冒険を思い出しては
「そうだね、よく行けたね」と相づちを打つ
私が見てたのは一生の内緒
だんなさんとも、そう決めていた
そのはずだったのに
昨日よ!
お祓いに行く道中で
「あの時、お母さん車で追いかけてたよね」ってバラしただんな氏
もう!何しゃべってるんだよ
私は怒り爆発🔥😭💣️
でも娘はサラッと聞いてたのか
あまり反応してなかったから
後部座席からだんなさんを叩いて黙らせた
それでようやく気づいたのか
「しまった」って顔して話題を変えた
一生の内緒話だったのに
もう腹が立つやら悲しいやらで
機嫌悪い私
始めは事の重大さに気づいてなかったのか「なんで機嫌悪いの?」なんて無神経なことを言ったんだけど、
私は完全無視
それでも、娘の安全祈願に影響したら後悔するからと気持ちを入れ替えて
その後、その話題には触れてませんが
帰宅して二人になってから言おうと思ったけど、娘に聞かれたくなかったので、まだそのまま
ここで愚痴ってる次第です
サンタクロースは周りからも正体をバラされてしまうから、内緒には出来ない
それでも我が家は
「おとーさんサンタ」だったから
プレゼントの内容は私すら知らないで来たから
かなり大きくなるまで、サンタの存在はグレーだった
(中学生にはサンタは来ない、と終わりを告げたからわかったみたい)
人生のうちに一つくらい、ハッキリしないままの夢のような出来事があってもいいんじゃない?
私はそう思ったから
あの日の冒険を誇らしげに話す娘に
真相を明かさないまま
「すごかったね!ちゃんと行けたね」
そういって育ててきたんです
自分に自信がつくと思って
大きくなってからは、なんとなく察していたとは思うけど
でも、あの冒険はファンタジーのままで良くない?
私は死んでも話さないと決めてた
いつか娘に子供が出来た時、
その冒険の話をすると思うとワクワクしてたのに
娘がどう思ってるのか聞いてないけど
私が内緒にしていたことについては
自分が親になった時に、私の気持ちがわかると思う
そう思ってたのに
昨日のことを二人に聞きたい気もするけど、あえて聞かないで
一人でプリプリすることにします
あー、もう!
怒りはまだ収まりませんが
「王様の耳はロバの耳」みたいなお話ですが、読んでくれてありがとう❤️
気持ちを切り替えて、今日は仕事へ
いってきます