『鬼平犯科帳 血闘』


監督 山下智彦


脚本 大森寿美男


原作 池波正太郎


出演 松本幸四郎(長谷川平蔵)


...市川染五郎(長谷川銕三郎/若き日の鬼平)


...仙道敦子(久栄)


...中村ゆり(おまさ)


...柄本明(鷺原の九平)


上映時間 111分


2024年公開(製作/日本)





「悪を知って外道に落ちるか、悪を知って外道を憎むか」


○この日は、映画三昧。


久しぶりに一日三本、劇場鑑賞です。


昔は映画館の入れ替え制がなかったので、2本立てを2周とか、3本立てとかで、一日三本とかよく観れたんですが…(笑)


ユナイテッド・シネマ大津で「家出レスラー」を観た後、T・ジョイ京都に移動して「鬼平犯科帳 血闘」を。


ここ最近、映画館で観た時代劇は戦国時代の「レジェンド&バタフライ」や「首」、幕末の「峠 最期のサムライ」「燃えよ剣」などのスケールの大きな作品が多く、「身代わり忠臣蔵」にしてもコメディではありますが、忠臣蔵なので藩の存続といった問題が扱われていて、大衆の日常を描く人情ドラマのような時代劇は久しぶりでした。(「仕掛人藤枝梅安」を観逃しているのが…残念)


さすが、日本映画放送(時代劇専門チャンネル)製作だけあって、丁寧に作られた「時代劇」でした。


風景の美しさ、建造物や人々の所作の様式美…日本文化のその美しさをあらためて見ることができて、やっぱり「時代劇」っていいなぁと思いました。


松本幸四郎さんの「新鬼平」シリーズの「season 1」は、「本所・桜屋敷」、今回の「血闘」、そして「でくの十蔵」「血頭の丹兵衛」と四作品となっています。


まぁ、昔ならテレビシリーズの「鬼平」があって、その2時間スペシャルみたいなものではあるんですが、劇場で観るに値する、高品質ないい映画でした。


2024年5月25日、T・ジョイ京都にて鑑賞




ということで、松本幸四郎さん演じる"鬼平"こと長谷川平蔵と市川染五郎さん演じる"若き日の鬼平"長谷川銕三郎を描きました。


どうしても、中村吉右衛門さんの鬼平のイメージが強いんですが、こちらも負けず劣らず迫力があり、人間臭さもあって「鬼平」でした。 

当り役としてこれから何作品も観れることを期待しています。