『成龍拳』(原題/剣・花・煙雨江南)
監督 ロー・ウェイ
脚本 古龍
出演 ジャッキー・チェン(シャオレイ)
...シュー・フォン(ティン)
...ジュエ・リンロン(チェンチェン)
...シン・イルリョン(シーカン)
...ワン・ユエ(ルンスー)
上映時間 107分
1984年公開(製作/香港)
(香港では1977年公開)
成龍10年、遂に出る!
鮮烈華麗の大拳劇〈スーパー・クンフー〉。
戦国の野をわたる春秋吹雪_
恋と復讐を賭けて、跳ぶ・舞う・挑む。
実家から何冊か持って帰ってきた映画パンフの中にありました。
40年前のパンフレット、定価は300円。
『成龍拳』とは無関係なページの方が多いです。
○1984年の日本公開から40年。
今作公開時に「ジャッキー・チェン初主演から10年」とあったので、今年2024年は初主演から50周年となります。
そしてジャッキーも70歳!
50周年&70歳の記念作「ライド・オン」が5月30日公開になります。
楽しみです。
さて「成龍拳」です。
当時、ジャッキー人気絶頂のころでしょうか。
前年1983年には「蛇鶴八拳(1978)」、「カンニングモンキー天中拳(1980)」、「ドラゴン特攻隊」が、この1984年は「プロジェクトA」、「五福星」、「成龍拳(1977)」、「スパルタンX」と、わずか2年間で新旧合わせて7本もの作品が劇場公開されました。
すごい時代でしたね〜
大のジャッキーファンの私は、もちろん全部観に行ってるんですが、「ドラゴン特攻隊」と「成龍拳」はあまり印象に残ってなくて…。
たぶん、劇場で観て、あとはテレビで一回観ただけかな…。
中学生の私には『成龍拳』は「なんか…暗い話やったなぁ…」という感想でした…
で、先程のパンフを久しぶりに見てみたら、「あれ?これって武侠ものやん。」
そうなんです!私の大好きな武侠映画だったんですね、これ。
当時は、「武侠」なんて言葉も全く知らなかったし、「成龍拳」のストーリーも忘れてたので、なんか嬉しい発見です。
原作が古龍(三大武侠小説家の一人)で、自ら脚本も担当してます。
(パンフにも「武侠」の文字はなく、「大型時代活劇ロマン」となってます)
今なら、面白く観れるかも!
今回、BS松竹東急にて「吹替完全版」が放送されたので、観てみました。
ジャッキーアクションの真骨頂「プロジェクトA」と「スパルタンX」に挟まれて上映されたため『成龍拳』は「なんか暗い話」「異色作」に見えてしまうのも当然で、あらためて「武侠もの」として観てみるとなかなか面白かったですね。
親の仇の息子(ジャッキー)を愛してしまった女剣士ティンが……せつない…。
ただ、人気だった「拳シリーズ」に組み込まれ、ジャッキーの中国名「成龍」を使って無理矢理『成龍拳』のタイトルで吹き替えがされてるので、「?」ってシーンが多々あり、後付け感が残念ではありました。
(「これが成龍拳の秘伝書よ」と手渡されたのが薄っぺらい紙切れだったり、格闘中に「もう成龍拳を使うしかない!」と宣言した後もあまり動きに変化が無かったり、結局「成龍拳」の技って…?)
本来の台詞で『剣・花・煙雨江南』として観てみたいな。
2024年5月4日、Blu-ray録画(BS松竹東急)を鑑賞
ということで、シュー・フォン演じる美しき女剣士「ティン」のイラストを描きました。
パンフでは「花蜂党」の首領となってますが、吹替版では「蜜蜂党(みつばちとう)」と、なんか可愛らしい名前で呼ばれてました。
シュー・フォンは伝説のキン・フー監督作「侠女(1971)」の主演女優で、美しく、アクションも華麗でした。
ジャッキー売出しのための作品に、W主演で人気女優シュー・フォンを起用したのかな。