OWNERS TALK-TALK!_vol.1_3 | am-diary

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滋賀県・大津市の手作りハンバーガー屋“AUNTY-MEE BURGER”(アンティー ミー バーガー)の店長・AUNTYが、日々起こるハプニングや小ネタetc.を綴った日記

滋賀・大津「AUNTY-MEE burger」岩波好彦 × 横浜・北山田「Bigmamacafe」織茂聡

 21世紀の横浜みやげ「045 COFFEE」がお送りするハンバーガーショップ・オーナー同士のスペシャル対談、"OWNERS TALK-TALK!"。
 創業1998年、横浜の内陸・港北ニュータウンにある「Bigmamacafe (ビッグママカフェ、BMC)」と、創業2003年、琵琶湖畔の畑の中の一軒屋「AUNTY-MEE burger (アンティーミーバーガー、AMB)」。ハンバーガーで知り合い、ハンバーガーでつながる、キャリア10年超の2店の店主が大いに語るスペシャル対談! 両店スタッフも交え、計4人による座談形式でお送りします。パート1・前後編はこちら↓。
# Hamburgershop "OWNERS TALK-TALK!" vol.1_1

# Hamburgershop "OWNERS TALK-TALK!" vol.1_2
ハンバーガーの話題に続くパート2は、何気ない言葉のキャッチボールの中から、それぞれの思う「店とは」「仕事とは」を4人が力を合わせて探し出す"言葉"の冒険、"言葉"のトレジャーハンティング!
織:BMC 店主 織茂聡(おりも・さとし)  

岩:AMB 店主 岩波好彦(いわなみ・よしひこ)  

K:BMC 裏番 Kana(かな) ※スナップ撮影兼  

店:AMB 店長 岩波明美(いわなみ・あけみ)

ハンバーガー談義でひとしきり盛り上がったところで、あらためて、どちらからどういう経緯で訪ね行ったのか、訊いてみると……
Q:BMCのふたりがAMBに行ったのが最初?
織:逆ですね。岩波さんに来てもらったのが先です。

岩:そう僕が。たまたまその頃マツバラ君(※ハンバーガー探求家。本対談の企画者)と知り合ってたから、ちょっと東京に行くときにマツバラ君に教えてもらおうと思って、ハンバーガー屋さん何店舗か……って言ってる中に、BMCさんが入ってたと。

織:でそういうとき、皆さん来るじゃないですか? 都内のハンバーガー食べに。すごいみんな勉強して来るんだな、と。

織:僕も都内はけっこう行くんですよ。ハンバーガー好きなんで食べるんですけど、「これ全国回ったら面白いだろうな」って思ってね。だから来てくれたお店は全部顔出そうと。静岡の「ジャッカル」さんでしょ。岐阜のセッキーズさん、「セッキーズダイナー」。AMBさん行って、京都の「ホットチョップ」さん行って。あのとき4軒回ったのかな? 斬新でしたね。「ハンバーガーこんなに違うのか」みたいなのありますよね。まぁ、同じ「ハンバーガー」じゃないですか? なんだけど、同じのないですよね?

岩:ないです!
●ハンバーガーの神の「ふるい」
K:私たちでも、やっぱり忙しい時はお店離れられなかったり、もちろん任せる人なんていないから、もうバーッとやるんだけど、でも、どうしても煮詰まってくるときって、外に出て他を見たときに違う刺激をもらえるから、絶対に必要なことだと思う。

K:関西に行ったりするのも、関西の人が関東に来たりっていうのも、刺激とか、それで「頑張らなきゃダメだな」っていうこととか、また違うアイデアとか、そういうものが出て来るっていう。
岩:いやそやけどね、これ真面目な話ね、今ごろできてるお店の人、びっくりするぐらいに「狭い」。井の中の蛙"の中の人"ばっかりですわ。
岩:もっと広い目で見たら、あなたたちよりもものすごく……例えば「フランクリンアベニュー」さんなんか(※1990年創業の東京・五反田の名店)、オーナーの松本さんなんかもう大先生ですやん。もう"ゴッド"以上のもんですわな。で、いまだに続けてはって。もうオシャレなかたちで。それこそ変わってはらへんから。でもたぶん今の子にしたら「パンチないなぁ~」とかさ。言う前に、まず松本さんの歴史まで調べましたか? って話ですよ。

K:何か簡単に考えてるんだと思う。ハンバーガーというものを。簡単じゃない、"基本"に戻ったら――。

織:それ戻ってくるよね。

K:やってるとわかる。

岩:ところがね、わかってくるヤツは残るけど、3年ぐらいで終わるヤツものすごい多いねん。

K:そこはもう「ふるい」にかけられてるだけで。ハンバーガーの神に(笑)

織:僕だってまぁハンバーガーに関わらず、一発で「ダメだな」っていうのわかりますよ。「このお店何やりたいんだろうな?」って。
●じゃあどんな店にしたいの?
店:これ私、水上さん(みなかみさん、東京・駒沢「AS CLASSICS DINER」店主)と昨日そのことについて二人でしゃべってたんだけど、「自分たちだって何かがあってコピーじゃん?」って水上さん言ってて。コピーって言うか「真似されるのはいい」って言ってはって。

店:で私が言ったのは、ハンバーガーに興味を持つ「きっかけ」に自分たちがなってくれたら、それは嬉しい。あぁ、いいなぁと。うちの店来たりね。水上さんの店行ったり、ヨソの店へ行ったり……。
店:ただそれを「いまバーガー屋流行ってるからやろう」っていう風にやる人は、その後「じゃあどんな店にしたいの?」っていうのがない限りダメね。それを自分なりに消化して自分なりにアレンジして自分の店を出すみたいなとこがなくて、「あ、バーガー屋流行ってる……バーガー屋やったら儲かる!」みたいな人が多いから。 岩:オーナーってのはしゃあないねん。商売が簡単にできるようになった時代やんか。で、もうはっきり言って、チェーン店の傘の下に入れば簡単にオープンできるんで。

織:簡単ですよね~。
●お店とは……
織:僕にとっては"仕事"って"仕事"で、それよりそこで稼いだお金で「何をするか」の方がすごく大事で。ハンバーガーもこだわってるし、お店もこだわってるんだけど、そこで稼いだ金で「自分が何をしたいか」みたいな方がすごい大事なんです。だから成功者を見てても「この人どんな家に住んでて、何やってるんだろうな?」みたいな方がすごく興味がある。仕事の内容よりはそっちの方が興味ある。
織:店にいると、本当に店に立ってる姿だけだから、ハンバーガー焼いてるところとか、そういうのしか見えないでしょ? だから何て言うんだろう、そっちの「ライフスタイル」みたいなところまでちょっと「面白くしたいな」っていうのをずーっと思ってるんですよ。

岩:そう、「ライフスタイル」ですよね!

K:じゃあ、織茂さんにとって、「お店」とは……。

織:お店の話ってすごい難しいんだけど……。

K:違う! (笑) もう一回行くよ!

岩:(笑)

織:何か……え~っとね……。

K:「ライフスタイル」って答えるのよ! そこ(笑)。もぉ~いまイイトコだったのにぃ~。
(後編につづく)

企画・編集・撮影:松原好秀
撮影:Kana/Gao Nishikawa

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