先日、日本新工芸展を見てきました。
あまりの力作揃いに気持ちが、高揚するほどでした。
展覧会で、すべての作品に見とれるなんて久々でした。
(いってみれば自分の好きな作品が多かっただけの
ことですが、、、。)
なかでも女性の方々の染色と人形には、感心しました。
染色は、労力も時間もかかり、大変な作業でしょうが
陶器、磁器、七宝、木工、織、金工、人形、染色など
330点中29点が女性の染色で、みな力作でした。
また、人形(7点)も日展で見るものより、優れた物が
あるように思えました。 とくに石川県の
滝川佐智子さんの『春韻』はすばらしいものでした。
人形といえば、「横浜人形の家」を以前に
訪れた時、運よく人間国宝の堀柳女(ほり りゅうじょ)、
平田郷陽、野口園生(のぐち そのお)の三氏の特別展を
やっており、そのすばらしさに驚嘆したことがあります。
そのころ、アンチックドール(ビスクドール)ばかりに
目のいっていた私は、日本にこんな
魂のこもった人形をつくる作家がいたことを
はじめて知りました。そして、
人間国宝になっているなんて、、、。 仕事しごとで
明け暮れていて、何も知らなかったわ~ トホ、、、。(w_-;
「1957年 瀞(とろ) 堀柳女 東京国立近代美術館蔵」
「左 1963年 古鏡 東京国立近代美術館蔵」
「1956年 虫時雨 日本人形博物館蔵」
以下 平田郷陽
「1963年 桜梅の少将 東京近代美術館蔵」
平維盛(たいらのこれもり)が桜の枝を冠にさして舞ったとゆう
『平家物語』に題材をとっている。高貴なまなざしで
これは、展示されていませんでしたが、
いつか、会いたいです。
右上 「抱擁」 1966年 個人蔵
左 「1961年 清泉 東京国立近代美術館蔵」
「1943年 養老 個人蔵」
「1948年 姥と金太郎 熊本県立美術館蔵」
「1960年 陽ざし 熊本県立美術館蔵」
「昭和40年代 熟柿 横浜人形の家蔵」
郷陽の、こうゆう子供の表情としぐさが可愛いく
今、そこにいるような錯覚をおぼえる。
「制作年不詳 夢 熊本県立美術館蔵」
「制作年不詳 小雀 熊本県立美術館蔵」
「1931年 粧い(よそおい) 横浜人形の家蔵」
平田郷陽の人形とゆうよりも「より人間的な
感情をあらわしたい」とゆう高さ43,8センチの
驚くほどのリアリテーさに びっくりとともに 引き寄せられる。
「右 1967年 夕餉時 野口園生(女) 佐野美術館蔵」
左 昭和30年代 きまま者 個人蔵」
野口は30歳で堀柳女の弟子にはいった。
「1958年 月の出 個人蔵」
着せ替え人形やひな人形、五月人形等とはべつの、
これらの衣裳人形は
1936年はじめて帝展(のちの日展)の工芸部門に
出品することができるようになったそうです。
平田郷陽の童の人形は、いつまで見ていても
時の立つのを忘れ、遅くに入館したこともあり
閉館18時30分まで居ました。
人形に興味のない お連れの人は
アッとゆう間にいなくなり、「どうしたの?」と
後から聞けば中華街のほうがいいから
そちらに行ってきたと、ノタマッタノデス。( ゚ ▽ ゚ ;)
興味のないとは、こうゆうこと? ハ~~。
故に、このブログも人形に興味のない方には
オタイクツサマでしたネ~。スミマセン。