一年半ほど前、実家から帰る多治見駅までの
タクシーの運転手さんが花の好きな方で
以前にも二回ほど乗った方です。その方は いつも
花の話ですが、その時は「これ、見て。この間、
行ってきたときの写真だけど」と数枚の写真を
運転席から見せてくださったのを 「フ~ン」と
何気なく受け取って見て驚いた~~!
な、なんと!!
そこにはブルーポピーが写っていたからです。
その少し前にNHKで「日本画家(堀文子(ふみこ)」の
特集をやっていた中で堀さんが82歳のときに
どうしてもヒマラヤに咲くブルーポピーが描きたくて
ヒマラヤまで行かれ、4千メートル以上の高地にしか
咲かない、その花をしゃがんでスケッチされている
映像をみたところでしたから、「ナンデ、ヒマラヤにしか
咲かない花が、、、、何処で撮られたのぉぉ~~?」
『これは、私が先ほどネットをみて描いたポピーです』
運転手さんの写真のポピーは、ヒマラヤの上の絵のように
ふと短い毛深いものとは少し違ってふつうの芥子の花の
ようにスラリとしていました。やはり、自然界の厳しい
とlころに咲いているのとは違うけれど、間違いなく
ブルーポピー!
「その花は長野県の大鹿村より10キロも奥へ入った
ところで栽培されていて、テレビで放映したから、人が
今年は ワンサカふえてエライ人出だったけど
少し咲いてるだけだよ。ナンデそこだけに咲くか知らんが
磁場がちがうらしいわ。」
「へ~~。あの『大鹿村騒動記』とゆう映画を撮った大鹿村?」
「そう、そう」とゆうことでした。
(天井の妖精といわれている可憐な花)
今、ブルーポピーを知らない方はネットで検索されると
なーーんだ!結構いろんなところにあるじゃないの~~と
思われるかもしれませんが、ヒマラヤまで行こうとゆう
堀さんの好奇心は95歳になられた今もかわらず
年をとって体が動かないからと顕微鏡をのぞいて、そこに
映ったミジンコを絵にしている画家です。
女性として尊敬できる人なのに今だ、堀さんの絵を直に
見たことはありませんが、いつか巡り合うことでしょう。
ホワイトデーに、ブルーポピーの、お話でした。