奈良の上村三代(松園、松篁、淳之)の


「松伯美術館」は他の美術館と同様


月曜日が休館日ですが、その日はツアーの


旅行会社が貸切って、名古屋からのツアー客35名と


東京からも同じくらいの人数で、約70名の


ツアー客のために開館してもらい、


ミュージアムショップも開いてくれて、少人数で


本当に静かに見ることができました。


美術館のまわりは以前、近鉄が開発した


高級住宅地で 静かな環境のよい立地に建ち


同じ敷地に建つ近鉄の元社長の


茶室「伯泉亭」も見せてもらうことができました。



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「上村松園。図録より」



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「上村松篁。絵ハガキより」



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「上村淳之(あつし)氏。絵ハガキより。


(淳之画伯の鳥の絵は わたしは、好きです)」



そして、その日のメインである、淳之氏の


講演が行われました。


上村三代目の京都市立芸術大学名誉教授でもある


淳之氏は温厚そうな、やさしげな笑みをうかべて現れ、


約50分間 立ちっぱなしで話されました。


日本画の下絵から完成までのお話や、ご自分が


東京から何もなしで帰ってきて空き家だった


おばあさん(松園画伯)のやしきに入り込んだこと、


そこに鳥小屋をつくり今は何十羽の鳥がいることなど


足の悪いわたしは、80歳に近い画伯がよくも長時間


立ちっぱなしで、お話されたことよと感謝、感謝でした。


「これで最後ですが、なにかご質問は?」と最後に


聞かれたとき、一番前に座っていた東京からの


女性が手を挙げて「四代目は、どうなんですか。」と


言うのです。私は「あっ」と瞬間、思いましたよ。


案の定、画伯は一瞬、顔を曇らせられたようですが、


「東京でつぶされた」みたいなことを、言われ すぐに


「孫が絵が好きでうまいのですが、娘が『お父さん


絵描きになれなんて言わないでよ』とゆうのです」と


いかにも、楽しそうに言われました。


画家で三代なんて偉業なのに、何をあの女は


血迷ったことを聞くのーーー!!


同じツアー客として恥ずかしいワ!


画伯の息子さんなら  もう40歳を とっくに


すぎてみえるでしょうから才能があれば 今頃は


名が出てるでしょう。


何度も言うように画家で三代なんて すごいことよ。


それを そんな事を聞くなんて!


淳之画伯、せっかく 良いお話を聞かせてもらったのに


気分を悪くされたでしょうね~。


わざわざ出向いてきて お話をしてくださったのに


申し訳ありません。


60歳をすぎても 他人の気持ちを推し量れない


人って わたしは嫌いです。ヾ(。`Д´。)ノ