以前、バスツアーで京都の西芳寺(苔寺)に
いきました。その一環として本堂で写経をし、
ご仏前に納めるとき、両側の襖を見て
驚嘆!!!
なんと金箔の地に赤、緑、ブルーなどの
岩絵の具で抽象的な図柄の
なんとも斬新な襖絵なのです。
「写真がないので、図録で」
「これは、どなたの絵ですか」とそこに居た
お坊さんに聞くと「堂本印象です」とのこと。
名は知っていましたが、実際の絵を見たのは
始めてでした。
1969年に本堂を建てたときの襖絵とか。
大きな本堂に、飲み込まれることもなく、融和して、
取っ手も画伯のデザインで時間の許す限り
見入っていました。
何か月かして「そうだ!京都にいこう」と
思い立ち、昼前は等伯展をみて、関連の
絵があるとゆう智積院に足をのばすと、
な、なんと、そこにも堂本印象の襖絵があり
もう、増々好きになりました。
「この絵を見ただけでは、お寺の襖絵とは思わない」
午後から、いよいよ美術館へ。
名の知れた大学の真向かいにあり、
外観も中にある絵は勿論のこと椅子、陶器など
全部が画伯の手になるものでした。
「満足、満足、満足の美術館」
帰途、すぐ前のバス停からバスに乗ったのはいい
のですが、
運悪く大学の下校時間と一緒になり満員。
女子学生は、怖い顔をして鞄でグイグイおしてくるのに
男子学生は体をはって守るようにしてくれるのです。
男性は本能的に弱い者をたすけようとする気が
はたらくのかしらネ~。
(オバサンも、こんな時刻に乗りたくないけれど
名古屋まで帰らなアカンでね~)と京都駅まで
身動きできずに、立っていましたよ。
立命館大学の学生さんたち、あなた方の
在学中に何人の方が真向かいの
美術館を訪れるでしょうか。
同じ日本人として誇れる先人の芸術を
是非、一度は見ておいてほしいと、
このオババは思いましたよ。