今日は明石まで出掛けて、夕方に帰宅してからは家事もせずに、布団のうえでダラダラと過ごしておりました。
8時過ぎに旦那さんが帰ってきて、開口一番『朝ごはんに使ったパン皿、まだ洗ってないんだね』とな。おほほ、食器洗いだけじゃありませんことよ、ご覧の通り、リビングには取りこんだままの洗濯物が、散乱しておりましてよ。

やらなきゃなぁと、洗濯物をたたみ始めて『どうして私、あなたが帰ってくるまでに済ませておけないんだろうね。これぐらい、大それた仕事でもないのに····』と呟いたら『自分のペースで良いんだよ』だって。
私が小さい頃に望んでいたもの、だけど身を置く場所には欠片すら見当たらなかったものが、この家のなかには充分に満ちているんだなぁと感じました何事も急かしてばかりで“生産性のない人間は悪”、と言わんばかりの父を中心に回る家庭において、寛ぎは影を潜めていましたから。(父も父とて、余裕がなかったのだなぁと今なら分かりますが)

旦那さんの言葉を受けて 力が漲ってきたようで、ちゃちゃっと家事は片づきました。この心の動きこそが、相手のペースを重んじた方が、結果的に自分にとってスムーズに、最適な速さで事が運んでゆく事の証明なんじゃ····?
これから父親になって、しつけの観点も加えなきゃならなくなる可能性もあるけれど、相手の時間の使い方、リズムを尊重できるあなたを、どうかずっと真ん中に据えておいて欲しい。お願い。
外の世界で心を乱されることがあっても『家に帰れば自分を取り戻せるし、まぁいっか』と思えるような空間ぐらいは、子どもに用意してあげられたらなぁと思うもの。

そう、実は私たち、親になります。
辛い辛いつわりの時期を超えて(またこの辺りについても書けたら)、今は安定期に入り、自然に運ばれてゆけば、来年2月上旬に出産を予定しています。百貨店の仕事は、今はほぼ休んでおります。

他人様の数十倍怖がりで、現状にしがみつきがちな私が、未開の地へ踏み出すことになりました。浮かれもせず、沈みもせず、フラットな心境な現在です。いや本当に。
自分の人生に区切りやタイトルを付けられるのは、やはり自分自身だけかしら。だとするならば、新婚編 ➙ 百貨店編 ➙ を経ての、妊娠・出産編スタートです。

Arisa