ライアン・ゴズリング主演で人気SF小説を
ハリウッド実写化する映画
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の撮影が無事に完了したようだ。脚本を務めたドリュー・ゴダードが米Varieryに明かした。

小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、
マット・デイモン主演『オデッセイ』(2015)として
映画化された『火星の人』(2014)で知られる
アンディ・ウィアーの2021年の作品。
同年12月に早川書房より刊行された日本語版は、
優秀なSF作品に贈られる「星雲賞」の海外長編部門にも輝いている。
目覚めると記憶を失って宇宙船内で孤立していた
主人公のライランド・グレースが、
記憶を手繰り寄せるうちに地球が滅亡の危機に
瀕していることに気づき、ただ一人人類を救う
ミッションに挑む物語だ。
米Amazon MGM Studiosがこの度の実写映画の
製作を担う。
撮影は2024年6月より開始されており、
ゴダードはこのほど終了を報告。
同じ原作家による『オデッセイ』が好みなら、
本作もきっと気にいるはずだと語り、
主演のライアン・ゴズリングについて
「当代きっての驚異的な才能」と称賛した。
監督は『スパイダーマン:スパイダーバース』
シリーズ製作などのフィル・ロード&
クリス・ミラー。
ゴダードは数十年来の付き合いだといい、
今回もその仕事ぶりに全幅の信頼を寄せる。
ゴダードは例に挙げた『オデッセイ』でも脚本を手がけており、
確かに同作の系譜が感じられる新作となりそう。
『オデッセイ』では火星に取り残された一人の男が
孤立無援の異星サバイバルに挑んだが、
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』でも密室の
孤独な宇宙船から知恵と勇気を振り絞って
生還しようとする主人公の、
興奮あふれる予想外の物語が描かれる。
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は2026年3月20日に米公開予定。原作小説を読みながら待とう。