俳優の磯村勇斗が主演を務める映画
『若き見知らぬ者たち』(10月11日公開)の
メインビジュアル2種と、映像初解禁となる特報映像が公開された。
メインビジュアルは、真っ青な空の下、
磯村演じる主人公がこめかみに銃口を当て苦悶の
表情を見せるバージョンと、
前へ前へと自転車をこぐ姿が鮮烈なバージョンが
ある。
本作は、『佐々木、イン、マイマイン』(2020年公開)で、新人賞を総なめした内山拓也監督の商業長編デビュー作。内山監督の身近に起こった事件から
インスパイアされた題材をもとに、
徹底したリアリティを追求したオリジナル脚本に
よる作品。企画段階から、海外配給会社の注目を
集め、フランス、韓国、香港、日本の4つの国と地域で共同製作された。
特報は、遠い青い空の下でただひたすらと自転車をこぐ主人公・彩人(磯村)が映し出された刹那、
「ひとりの名もなき若者が死んだ。」と
いう冷たいテロップとともに「彩人、死んじゃった」という衝撃的なせりふで始まる。
その後、まっすぐ伸びた廊下を歩く2人の警官の
後ろ姿、紛雑としたキッチンで食事をとる一家、
うつろで生気のない青年、くちづけを交わす男女、
陽気に騒ぐ若者たち、夜の闇を切り裂くパトカーの
赤色灯、頭を抱えてうずくまる女、苛立つ男、
そして銃のハンドサインをむける彩人の弟、
壮平の姿が次々と連なり、
夜の帳が下りる街並みを背景に、「何が彼を殺したのかー。」というキャッチコピーが映し出される。
主人公、彩人の死。彼を待ち受ける運命とはどれほど過酷で苛烈なのか。知らず知らずゆっくりと彼を死へと呑みこんでしまった抗えきれない事象の断片が紡がれた特報となっている。