SixTONES京本大我(きょうもと・たいが/29)にモデルプレスがインタビュー。6月17日(※日本時間)、アメリカ・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で開催される「第77回トニー賞授賞式」を生中継するWOWOW番組のスペシャル・サポーターを務める彼のミュージカルへの思いや今後のグループ活動におけるビジョンに迫ると、内に秘める情熱と希望が見えた。<WEB独占インタビュー>





WOWOW「生中継!第77回トニー賞授賞式」

「トニー賞」とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。また、授賞式はオープニング・アクトをはじめノミネート作品に関連した豪華パフォーマンスの数々が披露され、そのシーズンのブロードウェイを凝縮したようなエンターテインメント性溢れるセレモニーとなっている。


WOWOWでの生中継は今回で10回目。この節目の年に、番組のスペシャル・サポーターとして京本が初登場する。

◆京本大我「トニー賞」で感じた“夢”とエンタメならではの残酷さ

― 改めて「トニー賞授賞式」生中継番組のスペシャル・サポーターに就任した心境を教えてください。

京本:まさか僕がサポーターとして参加させてもらえるとは想像もしていなかったので、すごく驚きました。これからもミュージカルを続けていくうえで貴重な経験になると思うので、しっかり勉強させていただけることができてすごく嬉しいです。

― スペシャル・サポーターに就任して「トニー賞」への印象の変化や新たな発見はありましたか?

京本:実際に現地を訪れたことはありませんが、「トニー賞」の事前番組「京本大我 ハロー・トニー!」を通じて、劇場数や1つの作品にかかる費用などいわゆる初歩的なことを初めて学ぶことができてスケール感の大きさを実感しました。また、人気がなかった作品はすぐに閉幕してしまうという残酷さや厳しさもあり、エンタメという世界だからこそ妥協せずに突き詰められているものがあるのだと痛感しました。とはいえ、やっぱり夢を届ける華やかな世界ですし、僕はブロードウェイに行ったことがないので、授賞式のパフォーマンスを生中継で観られるというだけで今から楽しみでいっぱいです。




本当にありがたい話ですが、ジュニア時代はなかなか長期で休みが取れず、デビュー後に少し時間ができたときはコロナ禍で海外に行けなくなってしまったので、ブロードウェイに行くタイミングをずっと逃し続けていました。今回こうやってたくさん勉強させていただいているので、実際にこの目で見て感じることが大事だなと思っています。もちろん早く行くに越したことはないですが、遅いなんてこともないと思うので「来年こそは!」という気持ちでいます。

― 現地で観てみたい作品はありますか?

京本:「マチルダ」の日本版がすごく素敵で、観た後に何度もテーマ曲を家で聴いちゃうぐらいハマってしまったので、本場の「マチルダ」も観てみたいです。あとは、皆さんも作品名を聞いたことがあるような王道な作品もふらっと入って観てみたいですね。正直、勉強しないと分からない作品もたくさんありますが、テーマなりポスターなり、何かに惹き付けられた自分の直感を大事にして出会いたいです。無計画でミュージカルを観るのもオシャレですしね(笑)。話を聞いていると劇場数がとんでもなく多いそうなので、長く滞在していっぱい観られたら嬉しいです。




京本大我、後輩への思い・アイドルとして目指す理想形

― 事務所の先輩では、坂本昌行さん、堂本光一さんも番組に出演されていましたが、ミュージカルの先輩でもあるお二人はどんな存在ですか?

京本:作品でご一緒したことがないので印象でのお話になってしまいますが、光一くんはニュースにもなっていたように、いろいろな“記録”を作られてきた方。1つの作品を突き詰めながらずっと続けていくことは並大抵の精神力ではできないことだと思うのですが、それをひたすらやり続け、皆さんにも愛される作品を作り上げる姿はすごくかっこいいな…と思ったら、(井上)芳雄さんとミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」(2018年、2021年)でダブル主演を務めるなど新たな作品にも挑戦されていて、その姿勢をすごくリスペクトしています。後輩のために演出も手掛けられていますし「今の若手のために」という思いがありつつ、事務所の中でも先陣を切ってミュージカルの世界を引っ張ってくださっているので、僕も若手として続いていけるように頑張っていきたいです。