NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の第120話が21日、放送され、年末に放送される歌番組「第7回オールスター男女歌合戦」担当ディレクターの沼袋勉(中村倫也)が再登場し、視聴者の笑いを誘った。



戦後の大スターで「ブギの女王」として人気を博した歌手、笠置シヅ子さんをモデルに、主人公の福来スズ子(趣里)が多くの困難を乗り越えて歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく姿を描く「ブギウギ」。29日に本編が最終回を迎える。

現在、ドラマは第25週「ズキズキするわ」(第117~121話)が放送中で、年末に放送される「オールスター男女歌合戦」(丸の内テレビ)で、若手の人気歌手、水城アユミ(吉柳咲良)と共演することになり、彼女から自身の代表曲である「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頭を下げられたスズ子は対応に苦慮していた。

この日の放送で、娘の愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の速い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、学校を休みたいと言い出した。スズ子は、自分もアユミとの新旧対決から逃げたかったが、今は逆に楽しみだとし、逃げるかどうかは愛子が自分で結論を出すようにと伝えた。翌日、学校に行くかどうか迷う愛子を家に残し、スズ子は恩師である羽鳥善一(草なぎ剛)のもとへ。善一が作った「ラッパと娘」をアユミが同じ舞台で歌うのだと思ったらズキズキワクワクしはじめたと語った。善一もスズ子に同意。スズ子は愛子への思いを歌った「ヘイヘイブギー」で、新旧対決に臨む決意を固めた。

このことをスズ子から聞いた丸の内テレビのプロデューサー、代々木勇(遠山俊也)は「本当にいいんですか!?」「実はこちらからも水城アユミには注意しようと思っていたんです」などとビックリ。隣で話を聞いていたスズ子のマネジャー、柴本タケシ(三浦りょう太)も代々木に共感し、アユミがスズ子の曲を歌うことに猛反発した。するとその場に勉が“乱入”してきて「いいよ、いいよ。福来ちゃんがそれでオッケーならこっちとしては願ったりかなったりでさ。ぜひそれでいかせてよ! ねえ、代々木ちゃん」と孫の手を振りかざしながら大興奮。なおも反対するタケシを、スズ子がお客さんも盛り上がるとたしなめると、勉は「盛り上がるなんてもんじゃないよ! こっちはそれを狙ってたんだ。 はははははっ!」と爆笑した。スズ子が冗談っぽく「勉さんが一番の悪人ですわ」というと、勉は「そうだよ、俺は悪いよ」と受け入れ、「でもこの業界は悪いやつが必要なのよ」と語りかけた。

勉は2度目の登場で、相変わらずテンション高く笑う姿に視聴者も爆笑。SNSには「中村倫也最高w 腹痛いw」「中村倫也、超エェ役」「ここで勉さんw 軽い、軽過ぎるw悪い奴…自覚はあるんだw」「勉さんチャラいなーw」「来た来た来た怪しい勉さん」などのコメントが殺到した。また、劇中に漂っていた重い空気をかき消すような中村の演技を「勉さんw重い空気ぶち壊してく~」「胡散臭い中村倫也クセになる」と絶賛する視聴者もいた。