海洋生物学者の主人公が自らの原点である

オーストラリアの海に思いを馳せる

『ブルーバック あの海を見ていた』が

現在公開中。公開を記念して、

監督ロバート・コノリーと原作者ティム・ウィントン、主演のミア・ワシコウスカが語る



「守るべき海への想い」のインタビュー映像が

公開された。

 監督や原作者、主演ミア・ワ シコウスカが本作に

込めた想いとは 若き海洋生物学者のアビーは、

母親ドラが脳卒中で倒れたとの知らせを受け、

故郷の西オーストラリアに帰ってくる。



美しい海を一望できる実家で口がきけなくなった

ドラを世話するアビーは、

この家で過ごした少女時代に思いを馳せていく――。



 世界最大の珊瑚礁地帯グレートバリアリーフを

始めとする数多くの自然遺産があり、比類なきほどの雄大な風景、独自の生態系が広がるオーストラリア。本作はオーストラリアで最も広く親しまれ、

ブッカー賞に2度ノミネートされた実績を持つ

作家ティム・ウィントンのベストセラー小説の映画化。原作は2007年に日本でも翻訳されており、

第54回(2008年度)青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年の部の課題図書にも選出されている。

 今回公開となるインタビュー映像では、

冒頭でコノリー監督が「本作は重要なメッセージをもつ」「“海を守るべきだ”」と語りかける。

 原作者ティム・ウィントンは公開前のインタビューで、30代になってから枯渇という事実に目を覚まされ、90年代はじめには海洋保護に興味を持ち、

自然、

特に海洋の状態の脆さを突然意識したと述べていたが、本映像においても「海は脆くて有限な存在だ」「今の我々が見ているのは損なわれてしまった海だ」と海への想いを語っている。

 さらにはオーストラリアでの捕鯨のことにも触れ、

かつては300頭ほどだったザトウクジラが捕鯨禁止以降のいまでは4万頭近くになっていると明かし、

「我々が自分たちの生き方を見直し 謙虚さをもって行いを正せば状況を好転できる」と切実な想いを語っている。 コノリー監督は自身が敬愛する海洋探検家ジャック=イヴ・クストーの言葉を掲げ、

「海がいかにすばらしい存在か。本作で伝えたい」

とコメント。



アビー役のミア・ワシコウスカは「本作を見ることで、海への愛を思い出してほしいと思う」と締めくくっている。 また、本作公開後のSNSでは「海を守り抜く2人の強さに心を奪われた」

「環境保護の難しさ すばらしい海 いろんな事を考えさせられた」「オーストラリアの豊かな海洋環境を守ることに情熱を注ぐ母娘の絆に感動」

「海やブルーバックなどの海洋生物に囲まれながら成長する親子の姿に涙を隠せなかった」

「海と生物を大切にというメッセージと親子の年月を重ねたドラマがストレートに響く」など、母娘の絆、環境保護への関心の声が続々と寄せられている。

 『ブルーバック あの海を見ていた』はYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開中。 シネマカフェ シネマカフェ編集部