合格『神霊狩/GHOST HOUND』

合格(しんれいがり ゴーストハウンド)

宝石ブルーProduction I.G20周年記念として制作された

アニメーション作品

宝石紫WOWOWで2007年10月18日よりスクランブル枠にて放送された

ベル全22話

📽監督 中村隆太郎







⭐第1話「Lucid Dream-明晰夢―」




人形のように動かない少女の姿、鳥瞰のような視点、視線に気づき見返す少女・・・目が覚めた古森太郎は夢の内容をカセットに録音する。11年前、太郎は姉と共に誘拐され、太郎だけが無事に保護されたのだった、以降頻繁に空を飛ぶ夢を見る太郎だが幼いときの記憶には欠落してる部分があった。

太郎の通う中学校に転校してきた中嶋匡幸は太郎とあまり学校に来ない大神信に訳有り気に近づいてくる。 太郎は下校中、道端で佇むを見かけるがその少女は夢で目が合った少女だった。声をかける太郎だが少女は黙って去っていく。






⭐第2話 

「E.M.D.R-眼球運動による脱感作と再処理-」


中嶋匡幸は、11年前水天町で起きた幼児姉弟誘拐事件のあらましをネットで蒐集した資料によって知る。そして、その事件と時を同じくして信の父、大神拝霊会副代表・大神英夫が自分の目を刃物で刺し、頚部を切って死んだことも。一方、古森太郎は、誘拐された事件の日の夢を見ていた。3年前のあの日、学校からの帰り道、姉・瑞香の後をついて歩いていた。瑞香が駆け出したかと思うと、やがて何者かに持ち上げられ…。太郎は夢で見たことが、現実にあることを確認しはじめる。




⭐第3話


中嶋匡幸は、古森太郎と大神信を誘って、ダム底の廃村に建つ、いまでは廃墟となった亀岩肺病院に向かう。そこは、11年前水天町で発生した幼児姉弟誘拐事件で、遺体で発見された太郎の姉・瑞香が見つかった場所であり、この病院の地下室に入った者は死ぬと噂される場所でもあった。太郎は、この場所が、依然として禍々しい瘴気に覆われていることを感じる。はたして、この場所を目指した三人の行動は、単なる好奇心からなのだろうか?





⭐第4話


廃屋となっているダム底の廃村に建つ亀岩肺病院を探索する古森太郎、大神信、中嶋匡幸ら三人。目指すは11年前、太郎が監禁されていた部屋。いくつかの部屋を巡ったのち、ついに、太郎の姉・瑞香が後ろ手に縛られ横たえられていた寝台の部屋を見つける。何もない寝台の上に、瑞香の姿を見る太郎。あまりの「恐怖」から過呼吸状態に陥り、やがて信、匡幸にも伝播していく。その場から一刻も早く立ち去らなければならない思いにかられた三人は、病院の外に飛び出す。





⭐第5話


亀岩肺病院で初めての魂(たま)抜けを体験し、神霊を見た古森太郎、大神信、中嶋匡幸ら三人。翌日からは、いつもと変わらない学校生活に戻る。魂(たま)抜けし、山の禁忌を犯した者として、亀岩神社の宮司・駒玖珠孝仁に後ろ髪をハサミで切られた経験は、三人の仲をより近いものにしていた。三人はそれぞれ親のことで悩んでいる。太郎は11年前の事件で精神を病んだ母を、信は自殺した父を、匡幸は口論の絶えない両親を。ある日の夜、魂抜けした三人は水天町の上空で出会う。



⭐第6話



魂(たま)抜けした三人は、亀岩山の山中で自分たちを目視した猿田という老人と出会う。「あまり魂抜けして長くいると、戻れんようになる」と忠告する猿田。もっと詳しく魂抜けのことや神霊のことを知りたい古森太郎は、魂抜けしていない状態で猿田と出会った場所を訪れる。しかし、そこに猿田の姿はなかった。諦めて家路に着いた太郎は、亀岩神社の石段を下りる。が、バランスを崩し、石段を踏み外してしまう。居合わせた駒玖珠孝仁は、太郎を救急車で久間田総合病院に運ぶ。



⭐第8話


久間田総合病院に搬送された古森太郎は、脳のCTとMRI検査を受ける。亀岩神社の石段から落ちたとき、頭を打ったおそれがあったためだ。太郎を見舞いに病院を訪ねた中嶋匡幸は、太郎とともに脳外科医・鳳麗華から説明を受ける。脳にまつわる麗華の話は、太郎に魂(たま)抜けと脳には何らかの関係があるのでは、と思わせるものだった。一方、その頃、大神信は、父親の自殺の真相を探ろうと、水天町町長選挙を控えた矢崎基の選挙事務所を訪ねていた。




⭐第9話
Revolution of Limbic System 

冬を迎えた水天町。古森酒蔵では来年の酒の仕込みが始まった。姉・瑞香が連れ去られる夢を見なくなった古森太郎は、久しぶりに瑞香の部屋に入り、そこで体外離脱する。大神信の姿を亀岩神社裏に見つけた太郎は、信と宮司の駒玖珠孝仁が、信の父を巡って言い争っているのを目撃する。信は父と縁のある人物に話を聞き、死の真相を探ろうとしていたのだ。太郎は、以前、亀岩山で出会った猿田という老人を探すが、
そこに猿田の姿はなく、神霊と出くわすのだった。


⭐第10話


Existential Ghosts 県道沿いの潰れたパチンコ店に、不気味な幽霊が出る噂を同じクラスの星野道男から耳にした中嶋匡幸。そこは11年前、幼児誘拐事件の犯人である宿痾(すくあ)八千世が、通りがかったダンプに跳ねられ死んだ場所だった。匡幸と古森太郎は、幽霊が宿痾の怨霊ではないかと考える。11年前の事件と大神信の父の死が関係ないことを証明し、宿痾の怨霊を封印するため、魂(たま)抜けしてそこに向かうことを提案する太郎。夜、魂抜けした少年たちは潰れたパチンコ店に集合する。