私の大好きな映画「風と共に去りぬ」。
この映画から「大した女」を学びます。
この映画は私の人生を変えた映画です。
原作を読んだ上で観るのがオススメですが、映画だけでも十分にストーリーと迫力が伝わります。
物語の舞台は、南北戦争前夜の南部アメリカ。
タラの大地主の長女、美人で気の強いスカーレットは、思いを寄せている元彼のアシュリーに振られたはらいせで、彼の結婚相手の兄と結婚します。
アシュリーは、優しく気高い従妹のメラニーと結婚します。
スカーレットはお互いに既婚者となってからも、アシュリーを思い続けます。
そんなスカーレットに求愛するのは、18才年上で世間を斜に見る男レット・バトラー。
彼らはそれぞれ、戦争の開始と共に時代の激流に飲まれ、また時代を利用し、強かに生き抜いていくのです。
この映画には2人の「大した女」が登場します。
一人は主人公のスカーレット。
もう一人がスカーレットの友人で、スカーレットの思い人アシュリーの妻であるメラニーです。
今日はメラニーから「大した女」をお勉強します。
メラニーは、物語の中では聖女のように描かれた女性です。
優しく、思いやり深く気高く、決して人を疑うことはありません。
我が強くてみんなに敬遠されるスカーレットを心底愛しており、いつも庇っています。
メラニーの半分は優しさで出来ています。
私は自分が直情系でスカーレット寄りの女で、周りの女友達も「ライフイズバトルロワイヤル」みたいな、濃いメンツばかりです。
だから本来、優しくて誰からも愛される、女性はしんどいです。
しかし、メラニーは素晴らしい女性、大した女性だと思っています。
メラニーは強いのです。
日本文学なら、メラニーのような立場の女性は優しくあると同時に弱弱しくて、気の強い主人公・スカーレットに踏みしだかれる役柄だったでしょう。
しかし、メラニーはスカーレットと互する大した女です。
例えばこんなシーンがあります。
戦後、荒廃したスカーレットの屋敷に、脱走兵が侵入して盗みを働いています。
その場に居合わせたスカーレットは、女一人とたかをくくって近付いてきた脱走兵を顔面から撃ち抜きます。
銃声が響いた後、スカーレットの背後に驚いて駆け寄るメラニー。
その手には、兄のサーベルがしっかりと握られていました。
メラニーは銃を持つスカーレットと、血だらけで倒れている脱走兵を見て口を開きます。
「スカーレット…あなた、その人を殺したのね」
「よくやったわ」
そしてメラニーは、銃声に驚いた他の家族たちに「スカーレットが銃の手入れをしていたら暴発したの、もう大丈夫よ」と嘘をつき、スカーレットと力を合わせて脱走兵の持ち物から財布を抜き取り、その死体を始末するのです。
彼女たちは、2人とも南部の上流階級のお姫様です(^^;
戦争が起こらなければ、虫をも殺さぬお嬢様だったはずですが、厳しい時代の中、身を守るために強盗を殺して埋めたのでした。
メラニーは優しく、お姫様育ちですが、やる時はやるのです。
戦争のチャリティーパーティーでは、新婚であるにも関わらず、戦地に向かった夫のためにもらったばかりの結婚指輪を差し出します。
また、「お目当ての女性と踊る権利オークション」という一見下品な催しも、チャリティーに役立つと踏めば取り入れます。
とても現実的なのです。
優しく大人しいのですが、「私ワカンナーイ」と問題放棄をしたり、気を失って現実逃避をすることはありません。
がっつり現実を見据える力も備わっています。
その辺りが、女手一つで事業を興して次々に男をわたりあるく凄まじい女、スカーレットの親友として長年やっていける理由でしょう。
メラニーはただの優しいキャラではありません。
優しく慎ましいことと、気が弱く、頼りない事は別なのです。
ビクターの名作シリーズ、500円で名作DVDが見れてしまうのでオススメです。
本屋さんのレジ横なんかによくありますよ!
風と共に去りぬ [DVD] FRT-100
風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)
この映画から「大した女」を学びます。
この映画は私の人生を変えた映画です。
原作を読んだ上で観るのがオススメですが、映画だけでも十分にストーリーと迫力が伝わります。
物語の舞台は、南北戦争前夜の南部アメリカ。
タラの大地主の長女、美人で気の強いスカーレットは、思いを寄せている元彼のアシュリーに振られたはらいせで、彼の結婚相手の兄と結婚します。
アシュリーは、優しく気高い従妹のメラニーと結婚します。
スカーレットはお互いに既婚者となってからも、アシュリーを思い続けます。
そんなスカーレットに求愛するのは、18才年上で世間を斜に見る男レット・バトラー。
彼らはそれぞれ、戦争の開始と共に時代の激流に飲まれ、また時代を利用し、強かに生き抜いていくのです。
この映画には2人の「大した女」が登場します。
一人は主人公のスカーレット。
もう一人がスカーレットの友人で、スカーレットの思い人アシュリーの妻であるメラニーです。
今日はメラニーから「大した女」をお勉強します。
メラニーは、物語の中では聖女のように描かれた女性です。
優しく、思いやり深く気高く、決して人を疑うことはありません。
我が強くてみんなに敬遠されるスカーレットを心底愛しており、いつも庇っています。
メラニーの半分は優しさで出来ています。
私は自分が直情系でスカーレット寄りの女で、周りの女友達も「ライフイズバトルロワイヤル」みたいな、濃いメンツばかりです。
だから本来、優しくて誰からも愛される、女性はしんどいです。
しかし、メラニーは素晴らしい女性、大した女性だと思っています。
メラニーは強いのです。
日本文学なら、メラニーのような立場の女性は優しくあると同時に弱弱しくて、気の強い主人公・スカーレットに踏みしだかれる役柄だったでしょう。
しかし、メラニーはスカーレットと互する大した女です。
例えばこんなシーンがあります。
戦後、荒廃したスカーレットの屋敷に、脱走兵が侵入して盗みを働いています。
その場に居合わせたスカーレットは、女一人とたかをくくって近付いてきた脱走兵を顔面から撃ち抜きます。
銃声が響いた後、スカーレットの背後に驚いて駆け寄るメラニー。
その手には、兄のサーベルがしっかりと握られていました。
メラニーは銃を持つスカーレットと、血だらけで倒れている脱走兵を見て口を開きます。
「スカーレット…あなた、その人を殺したのね」
「よくやったわ」
そしてメラニーは、銃声に驚いた他の家族たちに「スカーレットが銃の手入れをしていたら暴発したの、もう大丈夫よ」と嘘をつき、スカーレットと力を合わせて脱走兵の持ち物から財布を抜き取り、その死体を始末するのです。
彼女たちは、2人とも南部の上流階級のお姫様です(^^;
戦争が起こらなければ、虫をも殺さぬお嬢様だったはずですが、厳しい時代の中、身を守るために強盗を殺して埋めたのでした。
メラニーは優しく、お姫様育ちですが、やる時はやるのです。
戦争のチャリティーパーティーでは、新婚であるにも関わらず、戦地に向かった夫のためにもらったばかりの結婚指輪を差し出します。
また、「お目当ての女性と踊る権利オークション」という一見下品な催しも、チャリティーに役立つと踏めば取り入れます。
とても現実的なのです。
優しく大人しいのですが、「私ワカンナーイ」と問題放棄をしたり、気を失って現実逃避をすることはありません。
がっつり現実を見据える力も備わっています。
その辺りが、女手一つで事業を興して次々に男をわたりあるく凄まじい女、スカーレットの親友として長年やっていける理由でしょう。
メラニーはただの優しいキャラではありません。
優しく慎ましいことと、気が弱く、頼りない事は別なのです。
ビクターの名作シリーズ、500円で名作DVDが見れてしまうのでオススメです。
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風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)