シングル･ヒット曲が無いためどうも普遍的な人気を獲得するに到っていないが、みななんとなくその名前は聞いたことがあるはず。俺はルーサー･グローヴナー、ゲイリー・ライト、マイク・ハリスンといったメンバー面々の後のソロ作は聴いたことがあったしシングルは何枚か聴いたことがあったが、本作を聴くのは初めて。まあとにかく、この時代のこれ系の格好をした連中を俺が好まないわけがないんだ！
まずはその番号に着目。(★)つい先日紹介したこのレコードと続き番号であるのがナイス。英米のレコード･レーベルはなんとなく系列というものがあるのだが、米BELLはイギリスのはみ出し者を節操無く拾っていた感じ。この米盤のアルバム・タイトルはバンド名そのものだがそれは米のみの仕様で、本来は『IT'S ALL ABOUT』。ジャケ写真は英盤の裏のものを使用。
本作は本来は英ISLANDからなので、当然TRAFFICみたいなカラフルでPOPな音作りを期待する。まあ遠くはないのだがその以前の活動歴を感じさせず、どうもまだ素人感が抜け切れていない。しかし「SUNSHINE HELP ME」や「LOVE REALLY CHANGED ME」などでのこの時代らしいサイケ･サウンドは、かなり魅力的だ。次作以降、アメリカでも大きな人気を博してゆく未来がキラキラと見える。
1968
US
BELL
BELL 6019
購入価格 ： \1620