今年6月に何度目かの‘最後のツアー’を終了させた大ベテラン・バンド。その最後の顔ぶれはオリジナル・メンバーがひとりもいないものだった。最近はそういうのが多くて寂しいが、60年前がファイネスト・アワーだったのならしょうがない。
彼らはそのように息の長いバンドだったわけだが、売れたのは63年から66年くらいまでのPYE時代。以降LIBERTYでシングルを何枚かだしたがまったく売れず、70年代に入ってRCAと契約、72年に『SECOND TAKE』というアルバムをリリース。それはタイトルそのまま、多くがPYE時代の曲の再録という粗悪なものだった。
そして本盤は74年にリリースされた、『SECOND TAKE』の再発タイプという、粗悪品のさらにコピー盤といった感じ。シングル・リリースされた「DESDEMONA」はなかなかかっこいいんだから、もうちょっと選曲に気を使って欲しかった。じつは79年くらいからのSIRE時代にちょっとアメリカでブレークしていて、それらはパブ・ロックの名盤といわれている。俺には面白くないけれど。
74年
UK
RCA CINTERNATIONAL
INTS 1480
購入価格 : \100
ウハハ、ロンドンのカムデンにあるレコード屋の価格シールが貼られたままになっていた。現地価格£12がどうやれば\100になるのか!?こういう買い物は大好き。