文春文庫で7冊を数える桐生さんの‘大全’ものより。当ブログでは以前の(★)世界悪女大全と、(★)世界極悪人大全に続く3冊目。まあとにかく店頭で見かければ、安ければ買うわけで。
情死とは扇情的な言葉で、字面を見るだけで思わず鼓動が早まる(?)。まえがきによると、‘限りなく死に近いエロス’、あるいは‘限りなくエロスに近い死’だというが、よくわからない。とにかくやっぱり字面でハァハァ(*´Д｀*)'`言える(←だいじょうぶか？)。さあ俺をどんな恍惚の世界へ導いてくれるのか。
期待どおり？多くの歴史上の著名人の死が取り上げられている。でもしかしハァハァさせられるようなものはべつに無くて、普通にキモい死に方、死なせ方などの例示に過ぎない。トルストイとかアイヒマンとかジェームス・ディーンとかの比較的最近の人については、有名だからこそ死が語られるだけで、どれも普通の死。面白いはなしが多くはあったけれど、これは書名に騙された！盛り上がったこの気持ちをどうしてくれるんだ！
平成10年
文春文庫
桐生操 著
購入価格 ： \110