昨日やっと観ることができて、大満足(^-^)v

三好十郎作、劇団民芸の看板演目で、天才画家ゴッホの生涯に少なからず興味を持っている私としては、昔から気になって仕方がなかった

天王洲 銀河劇場にて

市村正親主演、益岡徹、富田靖子等による

市村正親主演と言っても、ミュージカルではないから、殊更に大きなアクションシーンがあるわけでもなく、登場人物の台詞の応酬が続く展開に、当時の状況に通じていない(?)同行者には眠気を引き起こす可能性が無きにしもあらずか・・・いや、失敬

ただ、市村の切実な魂の叫び的演技は、ゴッホの心情をうまく表現している

流石、2年前にこの芝居で読売演劇大賞最優秀男優賞、紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞した自信作

なかなか納得の行く作品が出来ずに生き急ぐ心理

巧拙織り交ぜながらも世に出る仲間たちを見て焦り、思った通りの作品が出来ずに更に落ち込む

純粋であるが故にストレートな物言いで、仲間から遠避けられてしまう孤独

そもそもベースにある生活力の無さと自らの困窮、そして弱者に対する無防備かつ無節操な愛情

アルルの太陽と自然を得て、創作活動は大いに進んだが、無名塾出身の益岡演じるゴーギャンと相容れず、件の耳切り落としに至る

この場面がどのように描かれるのか、興味津々で待ち望んでいたが

それは・・・それまでの訴えるような台詞の喧騒、時として阿鼻叫喚的にも思える魂の独白とは対照的に、音が無かった

静寂

そして、十字架の下、病院で自画像を描く包帯をしたゴッホを背景に、腹に銃弾を打ち込んで死に至るまでの経緯が語り部によって説明されるラストシーン・・・

兄貴肌のピサロを始め、印象派が世に現れて、試行錯誤を繰り返す、当時の若手画家たちの血気盛んな雰囲気は

画材商タンギーの店で繰り広げられる台詞の応酬によく表されていた

タンギー爺さん

always55happyさんのブログ-gogh_tanguy01.jpg


背景にある浮世絵に憧れ、アルルに赴くことで、その思いを満たしたゴッホのこだわりも、上手く表現されていたかな

幕が引けてから、市村、益岡、富田のトークショー

市村は食事の量を1/4にして、飢えたゴッホを表現しているらしい(笑)

益岡は流石に舞台役者と思わせるゴーギャン振り

富田は・・・TVで大河ドラマの春日局をやっているが、ゴッホの恋人役、と言うか街の女を好演

久々に念願が叶って、満足の行く観劇

出演者には、次の珠玉の舞台に期待したいもの
(^-^)/~~