祖父が他界した。101歳。周りは天寿を全うしたと言うけれど、

長生きできたから幸せとは限らない。祖父は幸せだったのだろうか。



厳しく、まじめな人で、我慢強く、寡黙だった。何でも食べるけど、本当は

何が好物なのか分からなかった。

子供の頃、厳しい祖父のことが怖かったこともあり、一緒に住んで

いてもじっくりと祖父の話や考えていることを聞くことがなかった。



大人になった私は、祖父の喜ぶことをもっとしてあげたかったけど、結局

何もできなかった。周りの意見に押し流された。

意識を失って、眠り続けるようになってから、見守ることしかできなかった。


晩年、杖が必要になったり、デイサービスに通ったり、少し痴呆がでてきて

いる自分に気づいたり、気丈な人だから弱音は発しなかったが

辛かったと思う。


そして、桜の季節を待たずに、急に逝ってしまった。

祖父らしく、何も訴えることなくひっそりと。

安らかに眠るように逝ったのだと願っている。101年間、お疲れ様。