こちらの記事の続きです。
11時、オリエント急行の乗車時刻となりました。
乗客は私たちを含め10組近く。
乗務員さんが乗車券に鋏を入れて下さり、いよいよ中へ・・・!
こちらのオリエント急行は、1929年に開通したパリと南フランスを結ぶ
「コート・ダジュール特急」として使用され 2001年まで現役で活躍、
2004年4月に船で沼津港に運ばれ、箱根の山道を時速20kmで慎重に上り
無事 ラリック美術館に辿り着きました。
1929年製造、コート・ダジュール型、車両番号は4158 E
そもそも何故このラリック美術館に展示されているのかと言うと・・・
この車両の室内装飾を手掛けたのがルネ・ラリックなのです。
(1928年 ラリックが68歳の時。)
そしてこの豪華な車両の中で、何とティーセットをいただく事が出来ます
ラリックが製作したガラスパネルは
一車両の中に156枚飾られています。
大きくゆったりとしていて座り心地の良い椅子は
通気性を良くする為藁が使用されていて、座面を押すとギュギュっと音が鳴ります。
列車とは思えぬ贅沢な作り
葡萄と男女の像が浮き彫りにされたパネルの作品名は「彫像と葡萄」。
豊かな実りを象徴しています。
室内の木部分は、マホガニー製 色味と艶が、美しい
車内を見学しながら、デザートと紅茶をいただきます。
左:番号の横にある呼び鈴のボタン 右:テーブルを跳ね上げるレバー(いや、窓かなぁ。。?)
角度によりチューリップ鈴蘭などのお花、鳥の翼にも見えます。
二重構造の窓。回転式の金属レバーで窓を開けることが出来るのですって。
下にある配管は蒸気暖房用の配管。
中には入れないけど、ガラス越しに個室も見られました。
「ル トラン」乗車の制限時間は40分。
そのうち10分程乗車前にビデオ鑑賞があるので少し慌ただしかったですが
貴重な豪華列車に乗車することができて良かったです。
美術館の方は・・・去年 ラリックの作品の美しさに癒され、感動し
今回も見たい気持ちはありましたが、この後の予定があるので我慢
ハーヴェスト箱根甲子園の方に戻り、そこから徒歩10分程の距離にある箱根湿生花園へ。
思いの外 植物鑑賞を楽しむ私たち。
サラシナショウマ(左上)って、コップを洗うブラシにそっくり。
可愛い雑草、サクラタデにキュン
開いた形が桜の花びらみたい・・・あぁ、だからサクラタデなのね。
夫に「すすき野原が見えるよ!」と言われ、ほんとだー!!とテンションが上がる。
去年私たちが歩いたすすき野原の様子はこちら。強風が凄かったのよね~
続きます。(次回でラストの予定。。)