前記事の続きです。
家光公の墓所である輪王寺大猷院は
本殿、相の間、拝殿が国宝に指定されているなど
境内には22件の国宝・重要文化財が建てられています。
そして 拝殿に着くまでには
階段の上に建てられたいくつもの門があります。
その門をくぐる度に景色が変わり・・・
まるで人界から天上界に昇って行くような印象を受けます。
一つ目の門は「仁王門」
2体の仁王像(金剛力士像)がお祀りされています。
右側は「阿(あ)」と口を開き、左側は「吽(うん)」と口を結んでいます。
物事の始まりと終わりを表し、「阿吽の呼吸」の語源になったとも言われているのですって。
御影石の御水舎(おみずや)
現在は劣化で分からなくなってしまっていますが
天井には、江戸時代初期・狩野派の絵師 狩野安信による龍の絵が描かれています。
水面に龍が映る事から「水鏡の龍」と呼ばれていました。
2つ目の門
日光山内では最大の門となる「二天門」
美しいです
正面
左:持国天 右:増長天
裏面
左:雷神 右:風神
引きで
二天門の先に見えるのが、左右対称に建つ鐘楼と鼓楼
大きな法要の際に、釣鐘と太鼓が打ち鳴らされたそうです。
この写真は鐘楼かな。鼓楼の方は誤って消してしまいました
3つ目の門 「夜叉門」
四体の夜叉が安置されていることから夜叉門と呼ばれ、霊廟を守っています。
夜叉門には牡丹(ぼたん)の花が彫刻されているので
「牡丹門」とも呼ばれています。華やかですね~
左:毘陀羅(びだら) 右:阿跋摩羅(あばつまら)
左:犍陀羅(けんだら) 右:烏摩勒伽(うまろきゃ)
右の烏摩勒伽が左手に握ってるのは破魔矢で、破魔矢の発祥とされているそう。
裏側を引きで
4つ目の門 総金箔造りの「唐門」
拝殿・本殿への入口となります ※中の撮影は禁止です
門前にある左右の灯篭は、徳川御三家(紀州・水戸・尾張)からの献上品。
厳かな雰囲気が漂っています。。
拝殿には、家光が15歳頃に実際に着用した甲冑も飾られていました。
国宝 拝殿・相の間・本殿が連なる権現造り(ごんげんづくり)
5つ目の門「皇嘉門」 明朝様式の竜宮造りで竜宮門とも呼ばれています。
この門の先に家光のお墓があります(非公開)。
色々と思いを馳せながら見学した大猷院は
東照宮のような豪華さは無いとは言え
充分に美しく・・・
また、重厚感と落ち着きのある感じがとても良かったです。
東照宮を訪れる際には、是非こちらも見学してみて欲しいです
さぁ、そろそろ帰りますか。
車から神橋をパチリ。
こちらも日光の社寺を構成する重要文化財の一つですね。
今回の旅は
リッツカールトン日光でのステイが目的でしたが
2日目は華厳の滝、二荒山神社、大猷院を見る事が出来
本当に良かったです
東照宮はとても広いので
いつか時間のある時にゆっくり見られたら良いなと思います