先週末 東京都庭園美術館を訪れた日の続きです。
庭園を歩いた後、旧朝香宮邸を見学しました。
朝香宮家は久邇宮朝彦親王の第8王子 鳩彦王(やすひこおう)が
1906年に創立した宮家。
朝香宮家が暮らしていた「旧朝香宮邸」は
世界的にも貴重なアール・デコ様式の建築物で、国の重要文化財。
1983年より、「東京都庭園美術館」として一般公開されています。
鳩彦王は1922年、船で40数日を掛けてフランスに渡りました
表向きは軍事研究のためとされていますが
一番の動機は好奇心だったのではと推測
しかしフランスで交通事故に遭ってしまい
看病の為、允子内親王が同じルートで渡仏。
ご夫妻は1925年までフランスに滞在。
療養を理由にフランス滞在が長引いた事で
ご夫妻はフランス文化により深く触れる事になり
それが邸宅のアール・デコ建築に繋がります。
鳩彦王が允子内親王に送っていた葉書や
フランスでの数々の写真から
刺激に満ち、充実した日々の様子が伝わってきました
邸宅(館内)は
撮影出来るお部屋が大客室のみだったので、少しだけご紹介。
正面玄関
扉の4人の女性像からなるガラスレリーフは
フランスの芸術家 ルネ・ラリックが朝香宮邸のためにデザインしたもの。
来客はこの扉から中に通されたそうです。
(現在は保護のため開閉不可)
翼を広げる女性 近くで見てみると
わぁ この立体感 フォルム…美しいなぁ
重厚な大広間
※公式HPから画像をお借りしました
大広間から大客室に入ると
朝香宮家の調度品が展示されていました。
ラリックの作品 花瓶<オラン> 1927年
コーヒーセット 1921年
<絵付> アンヌ=マリー・フォンテーヌ
<釜> セーブル製陶所
ロイヤル・コペンハーゲン 三羽揃いペンギン 1902年
当時の記載では“ペリカン”と書かれていますね^^
ラリック 金魚模様花瓶 <フォルモーズ>
前述のとおり 旧朝香宮邸は美術館として運営されているので
邸宅を見学出来るだけでなく、企画展の展示も楽しめます。
現在開催中の展覧会は・・・
〜旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる〜
そう テーマは「旅」
100年前の旅人 朝香宮グランドツアーに始まり
白金お散歩はもう少し続くので
続きはまた後日 UPしたいと思います