ホテルを出て、徒歩5分の距離にある兼六園へ。
日本三名園のひとつである兼六園は
5代藩主・前田綱紀に始まり、歴代藩主が
180年という長い年月()をかけて作庭しました。
また、「兼六園」という名称は
以下の「六勝」を兼ね備える事が由来とされています。
①宏大(こうだい) 広々とした明るく開放的な様子を表している
②幽邃(ゆうすい) 深山のような静寂と奥深さを備えている
③人力(じんりょく) 池や橋、噴水などの人工物が見られる
④蒼古(そうこ) 風情のある昔ながらの自然を感じさせる
⑤水泉(すいせん) 高台にあっても池や曲水など水の流れを演出
⑥眺望(ちょうぼう) 高台にあり、市街や白山山系を見渡せる
・・・20代に訪れた時は
六勝の意味をちゃんと理解していなかったかも
順に、見ていきましょう
① 「霞ヶ池 徽軫灯籠(ことじとうろう)」 (宏大) 広々とした明るく開放的な様子を表している
園内で最も大きな池、霞ヶ池。
徽軫灯籠(ことじとうろう)の名は、形が琴の絃(いと)を支える琴柱に似ている事に由来。
正面には「亀甲島」と呼ばれる蓬莱島が浮いています。
この位置から見ると、なるほど 亀の形がよく分かりますね
②「唐崎松(からさきのまつ)」 (幽邃) 深山のような静寂と奥深さを備えている
13代当主が琵琶湖の唐崎から種子を取り寄せて育成した黒松。
雪の重みによる枝折れを防ぐ為の”雪吊り”は冬の風物詩ですね
水面を這うように伸びた枝ぶりが見事。
③「雁行橋(がんこうばし)」 (人力) 池や橋、噴水などの人工物が見られる
雁が空に列をなして飛んでいく姿を11枚の石で表現した橋。
石が亀甲の形をしているので「亀甲(きっこう)橋」とも呼ばれます。
1、2、3・・・ 11枚 ありました!
④「翠滝・瓢池(みどりたき・ひさごいけ)」(蒼古) 風情のある昔ながらの自然を感じさせる
兼六園で最初に作庭された場所。
池の中程がくびれて、瓢箪(ひょうたん)のような形をしていることから
瓢池という名前が付けられました。
霞ヶ池から流れる高さ6.6mの翠滝。 ちょっと見にくいですね。。
拡大してみましょう
⑤「曲水・花見橋(きょくすい・はなみばし」 (水泉) 高台にあっても池や曲水など水の流れを演出
花見橋というその名の通り、この橋から眺める季節の花の景色…
とりわけ春の時期は大層美しいそうです。
⑥眺望台 (眺望) 高台にあり、市街や白山山系を見渡せる
黒瓦が特徴の金沢の街並みや山々を見渡せます
他 見どころ・・・
根上松(ねあがりまつ)
大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がり、物凄い迫力
13代藩主の斉泰が土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い
成長後に土を除いて根をあらわにしたと伝えられています。成る程ね~。。
こちらは・・・逆さ松!? 思わずパチリ。
①の反対側から見た霞ヶ池
現存する日本最古の噴水。
霞ヶ池を水源とし、自然の水圧で上がっています。
通常高さ3.5mまで吹き上がり、霞ヶ池の水位によって変わるそう。
日本武尊(やまとたけるのみこと)の像
西南戦争で戦死した石川県出身の将兵を祀った記念碑。
翌日が終日雨のお天気だったので
兼六園はこの日に行こうと決めていたのですが、正解でした。
ゆっくりじっくり鑑賞出来て、とても良かったです。
桜の時期や紅葉の季節は、一段と人が多そうではありますが
とても美しいことでしょうね