英検1級の一次試験に通過しただけの身分(しかもギリギリ)で、これから一次試験を受験される方に「あれがいい、これがいい」「私はこういう教材・スクールを使った」…などなどと助言できるような立場では全くないのですが…
二次試験の対策をしていて、これは一次試験のライティング対策をするときに、もっと真剣にやっておけばよかった!と思っていることがあります。
それは…
「物事をいろいろな角度から眺めていろいろな立場から想定される意見を予測すること」
英検のエッセイもスピーチも「英語の試験」であり、「英語力を評価すること」が目的なので、エッセイやスピーチで主張される受験生の意見の良し悪しや思想などを判断するものではないと言われています。
なので、「書きやすい立場」「話しやすい立場」を選んで書く/話すことになります。本番ではどちらの立場がよいか?がすぐ判断できたら、そのまま書く/話す準備をしなければ間に合いませんが…
練習では、一旦書き終えた後/話し終えた後の復習の機会でもいいし、ネタ帳を仕込む時でもいいし、タイミングはどこでもいいと思うのですが、必ず、「YES/NO」「Agree/Disagree」の片側だけではなく両側の意見を書きだして、それぞれの立場の言い分として考えられることを片っ端から書いておく練習がものすごく効果的だな~と思っています。
この練習法。別に私が編み出したわけでもなく、いろいろな先生や既に合格された方が「やるべき」「やっておいたほうがいい」と、おっしゃっていたことなのですが、私はエッセイの練習では、ついついおろそかになりがちでした。
(特にパパっとどちらの立ち位置で書くかを決めやすいお題の時には、反対側の意見について改めて振り返るということはできていませんでした。)
でも、今にして思えば、これをライティングの準備の時からしっかりとやっておけば、面接の時のQ&Aで試験官から質問されることも想定できるし、ちょっと変化球のトピックが出ても対応できたんじゃないかなと。
例えば…ここ数日、ネットで論争になっている
「ペットを飛行機の客室内に持ち込むことに賛成?反対?」
なんていうお題についても、「賛成」「反対」両方の意見をノートに書きだし、それぞれの立場の人だったらどういう風に意見を展開していくかな~ということをざざっと書き出しています。
現在進行形で議論が続いている話題の場合は、ヤフコメや関連ハッシュタグで色々な方の投稿を読んでいけば、賛否両方の意見が簡単に拾えます。でも、どうしても”自分と反対側”の主張が思い浮かばない&見つからないときは…Chat GPT先生の出番です。
先日も私は「プロアスリートは報酬をもらい過ぎか?」というトピックを使ってスピーチの自主練をやっていたのですが、どうしても私は「もらいすぎ」と考える人の主張があまり思い浮かばなかったので、Chat GPT先生に相談してみました。
ちなみに…基本的なことですが…。
エッセイもスピーチも、トピックの中で使われている細かな表現の違いについてもきちんと読み込んで答えることが大事!と先生によく言われます。
未来のことを聞いているのか?現在の状況を聞いているのか?
”おおむね””ほぼほぼ”なのか?”いつでも””必ず”なのか?
比較級を使っている時は”なぜ比較級をここで使って聴いてくるのか?”…などなど。
英検1級専門校の先生に二次試験の準備をする今の段階になっても、「ここで比較級を使っているトピックの意図は……」と細かく指導を受ける日々です。
よくもまぁそんなことも把握しきれないようなレベルで一次試験に合格しちゃったよなー…と恥ずかしくなります。
色々な方がおっしゃっていますが…
英検1級の試験をすることで、英語力だけではない、視野が広がったり、表現の幅が広がったりするな~と改めて思います。
TOEICの問題集を解きまくっていた時にはなかったことです。
(TOEICにはTOEICの良さがあるとも思います。)
試験準備中のみなさま、試験の準備は決して楽しいことばかりではなく、苦しいこともあるし、悔しい思いをすることもありますが、それでもいろいろなことを学べる機会だと前向きにとらえて楽しみましょう
私も合格までの道のりを楽しもうと思います
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